事業成果物名 |
2018年度ラオスにおけるろう者のエンパワメント及びラオスろう協会の強化事業報告書
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団体名 |
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事業成果物概要 |
2年目の本事業は順調に推移しており2年間で手話啓発のプラットフォームである「手話を楽しむカフェ」というアイデアがラオス社会ひいては日本を含む様々な国の人々に大きなインパクトを与えている。成功の要因は「カフェ」と「ろう協会の活動」をつなげることができたことが大きな点である。ろう者のエンパワメントを引き出すために、ろう者が聴者とどのようにかかわることができるか、を考えた。彼らの最大の武器であり、また彼らにとって最も大事なコミュニケ―ションのツールである「手話」はとても魅力的な言語である。そのことを多くの人が「カフェ」という媒体を通じてより簡単に触れることができる。このアイデアがラオス社会にも大きく影響を与えている。みんなのカフェはさらに街中に2号店ができる予定であり、ラオス人の起業家と一緒にこの「サインカフェ」を全国に増やしていける可能性も出てきた。ラオス社会は今、年間6%の経済成長を毎年果たしており、ラオスの企業も増えてきている。また人々の意識の中にも「生活を豊かにするため」の拝金主義的な思想から、現在は若い世代の間では徐々に「やりがいのある働き方」や「社会貢献」の意識が広まっていることで、当会やろう協会が発信する障害者支援に係る意義や、障がい者を理解しようとする意識の高いラオス人も増えてきていることから、国造りや社会福祉制度の構築の過渡期であるラオスにおいて、新しいイノベーティブな考え方やソーシャルビジネスのアプローチでカフェをツールにした手話の啓もうはラオスの特に若い世代に大きく受け入れられ始めてきた。またラオス社会だけでなくラオス政府、特に「教育」制度を司る「ラオス教育スポーツ省」の中でろう支援・ろう教育の向上の意義が理解されつつあり、特に当会はパラスポーツ支援も実施していることからラオスの教育スポーツ省とは深いパイプがあることから、障害児、とりわけろう児の教育アクセスの改善、ろう学校の質の改善、教師への手話トレーニングの必要性の理解、並びに手話に対する理解が教育スポーツ省の中でも広がってきている。カフェには毎週末、教育スポーツ省や他省の政府高官が訪れてくれていることもあり、カフェを通じてろう者の社会参加と手話の意義はラオス政府に緩やかに理解が進んできた。そのタイミングで、以下のスタディツアーが日本財団ソーシャルイノベーション部の皆様のご協力で実現した。
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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