事業成果物名 |
2020年度ラオスにおけるろう者のエンパワメント及びラオスろう協会の強化第4年次
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団体名 |
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事業成果物概要 |
(目的)
北部、南部の基盤都市でろう協会の支部の役割をする啓発カフェ等ができ、ろう協会組織と連動し、地方でも情報提供ができるようになる。社会にも手話の啓発や手話講座が広がり、また、カフェ運営を通じてろう者の自立した就労ロールモデルが育成されることを目的とする。 〇プロジェクトの最終年を終え、現在、日本人ろう者によるピアサポートを通じて、北部、南部の基盤都市(フアパン県及びサワナケート県)でろう協会の支部の役割を担うろう者が集える啓発カフェができ、ソーシャルビジネスとしても持続可能な運営が可能になる道筋が立った。カフェはろう協会の組織と連動し、地方でもろう者の居場所ができ、就労を通じて社会自立も成し遂げるロールモデルのろう者が32人誕生した。ろう協会本部の新しいろう者の社会統合の方針やコロナ感染予防情報等がしっかり地域のろう者に伝達される連絡システムも構築できている。また、カフェを通じて、地域に手話の啓発が広がったり、手話サポーターの育成にもつながる手話講座の定期解散もシステムが構築され、手話啓発が進だけでなく、カフェ運営を通じてろう者の敬愛的自立をサポートし、本事業で多くの就労ロールモデルが育成された。また、ビエンチャンに本部のあるラオスろう協会本部が、4つのラオスの基盤都市を基軸に、全国のろう者とネットワークの足掛かりを支部創設と共に構築し、社会で活躍する手話啓蒙の原動力ともなるロールモデルも地方で作られた。ろう者のアイデンティティである「手話」が、言語として、社会に啓発され、また手話を理解する聞こえる一般の人たちも益々増え、手話コミュニケーションがカフェを通じて促進され、そのことが、ろう者にとっても喜びを生み、自信を醸成し、仲間と連帯し、共に成長し合い、支えながら、ろうコミュニティの更なる結束につながっている。上記の最終目的も、就労の部分は着実に成果を上げている。ろう者のエンパワメントやろう協会の発展に関しては、地方の県でもろう者リーダー達を中心にピアサポートグループが生まれており、ルアンパバーン県、フアパン県、サワナケート県で支部が出来上がったことは大きな成果である。ろう協会が少しずつ進化し、組織が強固となり、団体をけん引するリーダーが着実に育っていること、そして、社会参加や社会自立のロールモデルも生まれており、エンパワメントを通じた当事者のピアサポートグループが生まれたことは大きな成果である。この成果に関しては、ろう協会会長のタタ氏や副会長パイワン氏、各支部のリーダーたちの積極的なイニシアティブによるところが大きく、、彼らのリーダーシップのたまものでもある。そして上記でも述べたが、ラオスろう協会を支える日本人専門家の功績が大変大きい。専門家自身がろう者であり、ろう者のリーダーとして、様々な経験や世界の潮流をラオス人ろう者たちに伝え、ろう者としての社会でも役割、手話を啓蒙することの意義をラオスろう者に熱心に伝え、ラオスろう者がその期待に呼応している。今後もプロジェクトは終了するが、当会も今後も日本人ろう専門家と共に引き続きラオスろう協会の後方支援を行いながら、ラオス社会に更なる手話の啓蒙、カフェの就労の促進、ろう者の存在や手話はこれからも啓発していく。 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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