事業成果物名

2022年度医療機器等の整備事業

団体名

事業成果物概要

(1) 目的
 船員は洋上にあって船舶という限定された環境で働き、且つ、生活するといった特殊な労働環境にある。
このため、船舶で傷病者が発生した場合は、直ちに医療機関による医療が受けられないことから、悪化することはもとより、船舶乗組員に蔓延する可能性があり、場合によっては、重大な海難事故につながる恐れがある。
 このような事情から、本会の各病院においては、古くから訪船診療、医療無線相談、乗船前の検診を実施するなど、船員の健康管理に力を入れてきたところである。近年の船員の高齢化に対処するために最新鋭の医療機器を整備し、疾病の早期発見、早期診断に努め、船員の健康を確保し、もって船舶の安全確保に寄与することを目的とする。

(2) 事業内容
 小樽掖済会病院、宮城利府掖済会病院、横浜掖済会病院、名古屋掖済会病院及び神戸掖済会病院の5病院に医療機器を整備し所期の目的達成に努める。

①小樽掖済会病院:乳房X線撮影装置
 乳房撮影に適した軟X線での撮影によって乳がん等の異常を検査する装置であり、触れることのできない小さな病変を見つけ出すことに非常に有効。また、現行機と比べ格段に高画質かつ低被ばくでの撮影が可能。

②宮城利府病院:自動分析装置
 人体から採取した血液・尿などの検体を成分分析する装置であり、健康診断などの大規模なスクリーニング検査、外来診療において医師の診察の前に行う診療前検査、治療の効果を確認するフォロー検査など多様な場面で活用される。

③横浜病院:内視鏡用スコープ
 消化器系を観察する機器であり、一般的に「胃カメラ」・「大腸カメラ」と呼ばれる。詳細な病理組織検査に必要となる組織採取も可能なため、がんをはじめとした様々な病変の診断に有効。

④名古屋病院:汎用超音波画像診断装置
 超音波検査に用いる装置。4D超音波検査にも対応しているため立体的な観察が可能であるほか、現行機では測定できない潜在的な心筋障害検出に有効な指標も測定可能。

⑤神戸病院:眼科手術用顕微鏡システム
 眼科手術全般における高い視認性確保を実現する顕微鏡カメラ。高い解像度と深い焦点深度を併せ持った独自の光学設計により、現行機より安全かつ容易に操作を行うことが可能。

助成機関

事業成果物種類

機器・建物(写真)

事業成果物

事業成果物名

2022年度医療機器等の整備

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形式:XLSX 容量:3MB
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事業成果物名

医療機器等の整備

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