事業成果物名 |
2020年度 The Evaluation of Experience-based Tsunami Drills Using a Mixed Reality
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団体名 |
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事業成果物概要 |
目的
本研究の目的は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いた仮想現実での津波避難防災訓練の体験を通じて、防災意識の変化を把握することである。本研究の新規性・独創性は、没入型システムを用いて津波避難防災訓練を開発し、体験型防災訓練を実施することで防災意識の向上を図ることである。 シミュレーションの開発と防災意識の変化 このシステムは、マイクロソフト社のHMD「HoloLens 2」を使用して開発した。HoloLens 2は、3Dモデルを複合現実で表現できるデバイスであり、レンズを通してホログラムを見ることができる。ホログラムはUnityのMixed Reality Toolkitを使用して開発することが可能である。シミュレーションをHoloLens 2で再生できるため、HMDを活用することで、従来の防災訓練に新しさを導入することができる。建物倒壊シミュレーションでは、建物を選択して倒壊させ、道路閉鎖を再現した。参加した地域住民からは、避難経路の変更の必要性、防災訓練の重要性、日頃の備えなど、防災に対する意識の変化が見られた。複合現実を用いることで、住民の興味を引き、また体験したいと思わせたことができたと考えられる。 複合現実を活用した防災訓練の評価 アンケート結果によると、津波を想定した避難訓練について、89.3%の方が「役に立ったと思う」と回答している。理由として、バーチャルリアリティの中で津波を想定した避難訓練が行われたことで、今まで経験したことのない体験ができたことが要因であると考えられる。また、仮想現実を利用して実際のまちに入ることで、自分のまちがどのように災害にあうかを理解することができたという。 |
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助成機関 |
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事業成果物種類 |
講演録
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事業成果物 |
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