事業成果物名 |
2023年度「ソーシャルワーク視点による精神障害者のための就労支援ハンドブック及び人材育成プログラムの開発」事業報告
|
||||||||||||||||||||||||
団体名 |
|||||||||||||||||||||||||
事業成果物概要 |
「日頃、"報酬"や"出勤率"といった数値化されやすい部分(要はお金の部分)にフォーカスした支援をしていることに気づけてよかった」、「日常業務において私自身の(ソーシャルワーカーとしての)視点が揺らいでいることが確認できた」、「わかっているつもりでも普段抜け落ちてしまいやすい」、「耳が痛いところもあったが確認できて良かった」、「答えが欲しいと思ってしまうところだが、それを考えてこそだと思う」、「元気が出た」、「救われた」、「ソーシャルワークをもう一度頑張る気持ちになった」、「悩むことを辞めず、頑張る」、「参加して良かった。職場で内容を共有したい」、「またやってほしい」…これは、この度公開する『ソーシャルワーカーのための就労支援ハンドブック』を活用した研修のアンケートから抜粋した参加者の声です。
私たち就労・雇用支援の在り方検討委員会は、「就労・雇用支援の現場では数値で示しやすい成果のみに焦点が当たり、ソーシャルワーク実践としての目標や成果とすり替えられてしまうような状況が生じていないか」、「働きたいと願うクライエントと共に歩むソーシャルワーク実践とは…」といった問題意識を携え、精神保健福祉士がソーシャルワーク視点を見失わず実践を続けるための議論を重ねてきました。その議論は委員会のメンバーだけにとどまらず、機関誌への記事掲載、アンケートや研修の実施、全国大会での発表などを通じて構成員との意見交換も行ってきました。そういった取り組みのなかで、「よくある就労支援のハウツー本ではなく、立ち止まって自らの実践を点検し、実践の軸となるソーシャルワーク視点について考えることができるようなハンドブックをつくろう」、「ハンドブックをつくるだけでなく、それをもとに研修ができないか」ということになり、日本財団の助成金を得て「ソーシャルワーク視点による精神障害者のための就労支援ハンドブック及び人材育成プログラムの開発」に取り組んできました。 このハンドブックは、就労支援初心者向けの基本的なQ&Aを提示した後、経験を積んだ方に向けて「ソーシャルワーク視点をより深める」ためのさらなるQを示しています。みなさまにハンドブックを活用いただけるよう、補足のための動画も公開しております。そして、ハンドブックの公開に先立って実施した「ソーシャルワーク視点による精神障害者のための就労支援研修」をもとに、職場や都道府県協会等での研修に活用いただけるよう「研修カリキュラム(案)」もあわせて公開しています。 就労・雇用支援の現場では、私たちが実践において軸としている「ソーシャルワーク視点」が通用しづらい場面、大切にされていない場面に遭遇することが少なくありません。そのため、ソーシャルワーカー自身がパワーレスな状態に陥ることも少なくないのではないでしょうか。このハンドブックが、働きたいと願うクライエントの最善の利益につながることはもちろん、ソーシャルワーカーであるみなさまのエンパワメントにつながることを願っています。 公益社団法人日本精神保健福祉士協会 就労・雇用支援の在り方検討委員会 ---------------------------------------------------------- 『ソーシャルワーカーのための就労支援ハンドブック』目次 はじめに Ⅰ.私たちにとって「働く」とは Ⅱ.就労相談のポイント(アセスメントの視点) Ⅲ.就労支援のプロセス(プランニング) Ⅳ.就職活動の支援 Ⅴ.就職後の支援 Ⅵ.復職支援 Ⅶ.IPS援助付き雇用 Ⅷ.就労支援における権利擁護 おわりに ---------------------------------------------------------- ■別添資料1 「ソーシャルワーク視点による精神障害者のための就労支援研修」カリキュラム ■別添資料2 ソーシャルワーク視点による精神障害者のための就労支援研修 受講者アンケート結果報告 |
||||||||||||||||||||||||
助成機関 |
|||||||||||||||||||||||||
事業成果物種類 |
報告書
|
||||||||||||||||||||||||
事業成果物 |
|