事業成果物名

2024年度 国際海事展への参加

団体名

事業成果物概要

            ポシドニア 2024国際海事展参加事業の実施経過について

                                         2024年6月19日
                                         日本船舶輸出組合

 本組合は、去る6月3日(月)から7日(金)までギリシャのMetropolitan Expo Centreにおいて開催されたポシドニア(Posidonia)2024国際海事展(主催:Posidonia Exhibitions SA)に、(一社)日本造船工業会の協力のもと、(公財)日本財団の支援を得て参加した。
 今回で28回目を迎えた同海事展には、81ヶ国、2,038社の参加があり、入場者数は、過去最高の32,527名を記録するなど、盛況であった。
 今回の展示に当たっては、(一社)日本舶用工業会及び(一財)日本海事協会と共同でナショナル・スタンドを形成する統一展示方式を採用した。同展示方式の下で、各社がそれぞれのブースで積極的なPR活動を展開し、会場に参集した欧米船主等に対し組合員各社が開発した新船型や2050年のカーボン・ニュートラル達成に向けた新燃料船等のゼロエミッション船の開発など、新世代船舶・技術を中心に日本造船業の技術の優秀性を強くアピールした。
 なお、過去3回の国際海事展出展時と同様、「輸組独自のデジタルプラットフォーム(JDP:JSEA Digital Platform)」を活用し、実物展示と連動したバーチャル展示場を構築した。今回は、出展を行わない組合企業に対してもデジタル参加枠としてバーチャル展示場での出展を募り、伊藤忠商事、三井E&S造船、内海造船、佐々木造船の4社が出展した。
 また、6月4日(火)13:30より、海事分野における技術革新の急速な進展や世界的な環境規制対策の動向をふまえ、展示会場内Seminar Room Centralにおいて、ギリシャ船主等を対象に“JAPAN SEMINAR at Posidonia 2024- Challenges by Japan-”と題したセミナーを開催し、盛況裏に終了した。同セミナーにおいては、新たな試みとしてJDP上でライブ配信した映像を日本パビリオン内に設置した大型モニター上でパブリックビューイングにより同時放映した。また翌6月5日(水)にも、同じく新たな試みとして、日本パビリオン内に設置した大型モニターを使用した展示会場内プレゼンテーション(ミニセミナー)を実施し、盛況裏に終了した。さらに、同日の夕刻には、欧州の海事関係者、政府関係者、報道関係者等を招待し、伊藤康一在ギリシャ日本国大使ご夫妻及び宮永俊一本組合理事長共催のパーティを開催し、盛会であった。

                         記

1.展示会への出展会社
・81ヶ国(地域)から2,038社が出展した。
なお、そのうち日本、バハマ、ベリーズ、ブラジル、ケイマン諸島、中国、キプロス、デンマーク、香港、大韓民国、リベリア、マルタ、オランダ、ノルウェー、パラオ、パナマ、ポーランド、ルーマニア、シンガポール、スリランカ、トルコ、英国、米国の23ヶ国がナショナル・スタンドを形成した。

2.入場者数
・過去最多の32,527名が入場した。

3.開場式等
・6月3日(月)17:00より、日本スタンドにおいて、國場幸之助国土交通副大臣、伊藤康一在ギリシャ日本国大使、宮永俊一本組合理事長、木下茂樹(一社)日本舶用工業会会長、並びに(一財)日本海事協会坂下広朗会長のテープカットにより日本スタンドの開場式が行われた。
・同日18:00より、展示会場コンファレンスルームにおいてPosidonia 2024のオフィシャル・オープニングが開催され、ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相により開会宣言が行われた。
・上記に引き続き、同ミツォタキス首相による会場巡覧が行われ、國場副大臣、伊藤大使、宮永理事長以下、本組合首脳等が交流し、写真撮影等を行った。

4.本組合の展示
・メインエントランスに最も近いホール4に220㎡を確保し、(一社)日本舶用工業会および(一財)日本海事協会とともに全体として日本スタンドを形成し、“オール・ジャパン”をアピールした。
・日本スタンドにおいては、造船会社9社が出展した。
・各社ブースにおいては、各種船型の最新鋭船舶模型を展示するとともに、写真パネル等を活用するなどにより、自社の製品、技術、CIをPRした。また、出展各社から派遣されたアテンダントが、終日来場者に対し説明・紹介等を行った。
・さらに、展示効果を高めるため、(公財)日本財団の支援により編集作成した参加各社のPRビデオを、スタンド中央に設置した大型モニターにより放映した。

5.セミナー
・6月4日(火)13:00より展示会場内Seminar Room Centralにおいて、ギリシャ船主等を対象に、“JAPAN SEMINAR at Posidonia 2024 - Challenges by Japan-”と題し、セミナーを開催した。
・本セミナーは、ジャパンシップセンター(JETROロンドン)濱中海事部長の進行により、本組合宮永理事長の開会挨拶に続いて、Union of Greek ShipownersのStelios Korkodilos氏から基調講演をいただいた。その後、本組合からの出展企業3社(日本シップヤード、川崎重工業、三菱造船)、(一財)日本海事協会、(一社)日本舶用工業会からの出展企業4社(ヤンマーパワーテクノロジー、ダイハツディーゼル、三菱重工マリンマシナリ、中国塗料)、並びに商船三井によるプレゼンテーションを実施し、各社の最新技術や取り組みについての発表が行われた。
なお、セミナーの模様はJDPを通して、YouTubeにてライブ配信を行なうとともに、日本パビリオン内に設置した大型モニター上でパブリックビューイングにより同時放映した。

6.プレゼンテーション(ミニセミナー)
・6月5日(水)13:15より、ブース来場者に向け、日本パビリオン内に設置した大型モニターを使用した展示会場内プレゼンテーション(ミニセミナー)を実施した。
・本プレゼンテーションは、ジャパンシップセンター(JETROロンドン)権市場調査部長の進行により、本組合からの出展企業2社(三菱造船、新来島どっく)、(一社)日本舶用工業会からの出展企業8社(三浦工業、潮冷熱、ミカサ、ヤンマーパワーテクノロジー、三菱重工マリンマシナリ、YDKテクノロジーズ、ダイハツディーゼル、BEMAC)、並びに(一財)日本海事協会が各社の最新技術や取り組みについての発表を行った。
なお、プレゼンテーションの模様についてもJDPを通して、YouTubeより視聴可能となっている。

7.パーティ
・6月5日(水)19:00から、Athenaeum InterContinental Hotelにおいて、伊藤大使ご夫妻並びに宮永理事長の共催によりパーティを開催した。
・同パーティには、ギリシャをはじめとする各国の有力船主、ブローカー、金融、報道、ギリシャ政府関係者、在ギリシャ各国大使館関係者等が夫人同伴で来場し、伊藤大使ご夫妻、宮永理事長、檜垣副理事長、藤本副理事長、北村理事がこれを迎え、さらに伊藤大使が歓迎スピーチを行った。
・来場者数は758名に及び、ギリシャ船主をはじめとする欧州海運界関係者等と緊密な交流を図るとの所期の目的を達成することができた。

                                            以   上

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ポシドニア 2024国際海事展実施経過_20240619

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