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平成20年度 保育所保育・保健推進セミナー実施報告(東京開催)
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平成20年度 保育所保育・保健推進セミナー実施報告 (東京開催)
1.目 的 近年、入所児童の低年齢化、長時間保育の普及に伴い、入所児童の健康管理の充実が求められています。家庭に代わって生活の場となる保育所では、心身の健康問題に適切に対処するための保健活動や生活習慣の涵養に努めているところです。本研修会は、より積極的な保健活動を展開するため、嘱託医、保健師、看護師、栄養士、保育士、調理員が協力して、小児保健の向上を図るために必要な理論と方法に関し、相互研修を行うことを目的とします。 2.主 催 社会福祉法人 日本保育協会 3.共 催 日本保育園保健協議会 4.後 援 厚生労働省、東京都、日本医師会、東京都医師会、日本小児科学会、日本小児保健協会、日本小児科医会、全国保育園保健師看護師連絡会 5.対象及び人員 保育所の嘱託医と所長、保育士、保健師、看護師、栄養士、調理員とし、先着順に300名以内とします。 6. 期日及び場所 平成21年2月21日(土)・22日(日)の2日間 日本薬学会・長井記念ホール 東京都渋谷区渋谷2丁目12番15号 電話 03-3406-3326番 7.研修内容 主な研修内容は、次のとおり。 主題・保育所の健康支援と保健活動 (1)講 演 Ⅰ. 発達障害の早期発見と親への対応 保育所では「気になる子」の存在がクローズアップされている。問題はそれを親に伝え、専門機関へとつなげていくステップをどう踏み出すかだ。早期発見の場でもある乳幼児健康診査の実際から、発達の特性に気づく目を養うこと、それを親にどのように伝え専門機関への橋渡しをするかまでの配慮事項などを学ぶ。 講師 国立成育医療センターこころの診療部育児心理科医長 笠原麻里 Ⅱ.「保育指針」の健康安全(第5章)について 新「保育所保育指針」の第5章は、園児の健康支援、保育所の衛生管理・安全管理について書かれている。保健活動に活かすために保健職、保育士等はどう取り組んだらいいのだろう。できるだけ具体的な保育所保健の姿を示していただく。また、特に保健職に何を望むか提言していただく。 講師 厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課保育指導専門官 天野珠路 (2)パネルディスカッション 3歳未満児の感染症対応と登園を考える 今までの保育保健は、学校保健法に準じるという扱いで語られることが多かった。しかしこれからは、学校保健法に準じることから一歩先に踏み出した乳児保健法的な発想に進まないとならないだろう。今回は、0,1,2歳児の感染症対策に絞り、日本保育園保健協議会で検討している感染症全般の対処法、登園基準等をベースに解決策を語り合う コーディネーター兼パネラー 日本保育園保健協議会副会長/浜町小児科医院理事長 遠藤 郁夫 パネラー 日本保育園保健協議会・感染症委員会副委員長/和田小児科医院院長 和田 紀之 パネラー 全国保育園保健師看護師連絡会運営委員 並木由美江 (3)分 科 会 第1分科会 「保育所保育指針」の改定と看護師の役割 新「保育所保育指針」第5章の「看護師等」の業務について語り合う。保健職の配置は2割に過ぎず、しかも一人職種の現状の中で、(解説書では、)健康管理及び保健計画の策定、医学的対応、健康教育、発育・発達状態の把握・記録、さらに乳児保育での保育士の兼務など多岐にわたる業務が記述されている。これらの業務を遂行するための留意事項と他の職種との連携を学ぶ。 助言者 厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課保育指導専門官 天野珠路 全国保育園保健師看護師連絡会会長 藤城富美子 第2分科会 食物アレルギーと食育―0、1歳児中心に― 食べるものが限定されている0、1歳児期のアレルギー対策はとても重要だ。本分科会では、離乳食の時期に焦点を当てて食物アレルギーと食育を取り上げる。また、そもそもアレルギーとは何か、基本に立ち返って、勉強しよう 助言者 国立成育医療センター病院第一専門診療部アレルギー科医員 成田 雅美 第3分科会 けがの応急手当-湿潤療法での治療- 保護者に十分な理解がない状態で新しい方法で処置を施すことには躊躇せざるをえないが、それでも最近、傷の手当てに消毒液やガーゼをすぐに使わない動きが出てきた。これは傷痕が残りにくい湿潤療法(密閉療法、閉鎖療法)の考えが浸透してきたからだろう。湿潤療法とは何か、その理論と実際を学ぶ。 助言者 聖マリアンナ医科大学小児外科教授 北川 博昭 第4分科会 睡眠と生活リズムの立て直し―健やかな発育発達のために― 不規則になりがちな親の生活時間に巻き込まれ、乳幼児の生活リズムも乱れている。その結果、朝寝坊、体調不良、イライラなど、様々な症状を抱える子が増えている。生活リズムはなぜ大切なのか、また、保育所の午睡のあり方にもふれる。 助言者 埼玉医科大総合医療センター小児科助教 奈倉 道明 8.参加費 6000円 9.参加者数 327名 |
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