事業成果物名 |
2008年度 造船学術の振興
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団体名 |
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事業成果物概要 |
助成事業の概要
1.目的 近年わが国の造船技術は、時代と広義の環境周辺技術の進歩に応じて、船舶の性能,構造,材料及び海洋構造物の安全性、海洋環境調査等広い分野にわたって多くの研究成果が発表されている。 日本船舶海洋工学会では、造船・海洋技術に関するわが国唯一の学会として、技術論文を募集し、論文審査委員会において厳正な審査を経た優秀な論文及び各々の論文に対する討論を収録した日本船舶海洋工学会論文集を刊行・配布して、広く造船・海洋分野の学術の振興と向上に貢献することを目的とする。 2.目標 わが国の造船・海洋の技術に関する研究成果を国内外の大学、研究所、学協会、図書館、研究協会等に紹介することにより、学術・技術面よりわが国造船業の技術力を向上させるとともに、内外の造船・海洋技術分野の学術・技術の振興を図る。 3.論文集の刊行 1) 内容 本事業では、造船工学ならびに海洋環境や海事・海運など造船工学の周辺に広がる研究分野ならびに従来の部門を跨る境界領域を対象とする論文を広く受け入れ、次の7研究分野に係わる論文を対象とする。 部門 研究分野 第1部門 環境海洋技術 第2部門 海事・海運 第3部門 計画 第4部門 設計・生産技術 第5部門 装備技術 第6部門 推進・運動性能 第7部門 材料・構造解析 2) 発行数 日本船舶海洋工学会論文集 第7号発行数:1,000部 日本船舶海洋工学会論文集 第8号発行数:1,000部 3) 論文数 日本船舶海洋工学会論文集 第7号 論文数30件 日本船舶海洋工学会論文集 第8号 論文数35件 4) 配布数 日本船舶海洋工学会論文集第7号および第8号それぞれ600部を国内外の大学、研究機関、企業等に配布した。 5) 論文集刊行の周知 ・ 2008年度の本助成事業では、公募により投稿された造船・海洋に関する研究・技術論文の中から論文審査委員会の審査を経た優秀な論文及び討論を収録して日本船舶海洋工学会論文集7号(30編)および第8号(35編)を刊行し、内外の研究機関等に各号600部を寄贈した。 ・ 日本船舶海洋工学会論文集第7号および第8号に掲載された論文の概要をそれぞれ日本船舶海洋工学会誌「KANRIN」第20号(5,300部発行)および第23号(5,300部発行)に掲載し、4670人の個人会員および170団体の団体会員にあまねく紹介した。 6) 引用論文数 論文の質の高さとその学界への影響は、論文集に掲載された論文が他の論文にどれだけ引用されてかをもって計られる。2008年度に刊行された日本船舶海洋工学会論文集に掲載した学術・技術論文65編では、全引用文献数885件の内162件が過去の日本造船学会論文集および日本船舶海洋工学会で掲載した研究・技術論文を引用し、紹介している。日本船舶工学会論文集に掲載された論文が数多くの研究論文で引用され、引用件数の高さは、造船・海洋に関する研究・技術の進展に本助成事業が大きく貢献してきている証しである。 7) 論文査読の電子化 日本船舶海洋工学会論文集に掲載される論文を、当会の会員、非会員に関わりなく広く周知することを目的に、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の論文電子化システム(J-STAGE)を利用して論文集第1号から第8号までを電子化してWeb上に公開し、広く船舶海洋技術者の閲覧に供している。 2008年度は、さらに本電子化システムを活用して、論文審査委員および論文査読委員が投稿された論文をWeb上で査読し、投稿者と査読情報を交換しながら質の高い論文を掲載する手段を講じた。電子査読システムの導入により、これまでのように、論文審査委員が全国から参集することもなく、論文審査の掲載の可否の手続きがタイムリーに実施できるようになった。 |
助成機関 |
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事業成果物種類 |
報告書
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事業成果物 |
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