事業成果物名 |
がん患者・家族に対する相談業務の実施
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団体名 |
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事業成果物概要 |
事業内容:
「がん患者・家族に対する相談業務の実施」 (1)開催時期: 2008年4月1日から2009年3月31日まで 毎週火曜日・木曜日 11時~17時 (2)内容: がん患者・家族に対する相談業務として電話相談・面談を実施した。 (3)場所:早稲田大学研究・開発センター120-4号館 402室 (新宿区早稲田鶴巻町513) なかまちNPOセンター(世田谷区中町 2-21-12) (4)相談件数: 103件 事業目標の達成状況: 事業目標: がん患者が告知、再発などで悩み、困っている時に、先輩患者として相談に応じる。それらの危機を乗り越えた患者自身が対応し話を聞くことで、今困っている患者に勇気と希望を与えたい。そして相談を通して、がん患者自身が解決の道を探す手助けとなることを目標としている。 実施状況: 2008年4月より2009年3月まで毎週火曜日・木曜日 11時~17時の間 電話あるいは面談で相談業務を実施した。 この間、計103件の相談及び面談に対応した。 また、期間途中で、相談事務所を移転せざるを得ない状況になり、それまで間借り状態であつたところを新たに、世田谷区のなかまちNPOセンターへ移転した。 何も無い状態から、相談業務が出来るように備品を整備する必要があったが、助成金のおかげで、最低限の必要物を整える事ができた。 相談業務に応じる相談員にもこれまで日当が出ず、理事2名がボランティアで相談業務を担当していた。交通費はがん患者団体支援機構より支給していた。 週に二回のボランティアは実際に大変であり、継続的にボランティアを続けることは困難な状況であった。 しかし助成金のおかげで交通費、日当の支給が可能となり、新たに相談員も増加することができた。 相談者は相談員がじっくり話しを聞くことにより、混乱していた状況から、自身で解決の糸口をみつけだしたり、適切な助言を得たり、内容に応じて専門医や施設の紹介を受けたりして、かなり満足している様子であった。 (別紙に症例の一部を示す) 反省点 相談業務については、ホームページ、パンフレット等で広報したが、周知が十分ではなく、期待通りに件数が伸びなかった。今後どのように周知していくかが課題である。 結果報告 (2008年4月1日から2009年3月31日まで) ■がん患者団体支援機構相談業務報告 ●2008/04~2009/03合計 電話相談 98 95.1% 面談相談 5 4.9% 合計 103 ●本人・家族(男女別) 男性 女性 合計 本人 18 40 58 17.5% 38.8% 56.3% 家族 7 36 43 6.8% 35.0% 41.7% その他 1 1 2 合計 26 77 103 ■がん患者団体支援機構相談業務報告 ●月別受付件数 対象月 相談件数 内面談 構成比率 4 8 7.8% 5 10 9.7% 6 8 1 7.8% 7 5 4.9% 8 5 4.9% 9 10 9.7% 10 10 1 9.7% 11 14 2 13.6% 12 7 6.8% 1 12 11.7% 2 8 1 7.8% 3 6 5.8% 合計 103 5 ■がん患者団体支援機構相談業務報告(2009/04/28作成) 2008年度 事務局 ●部位別内訳 部位別 件数 構成比率 肺がん 28 27.2% 乳がん 21 20.4% 大腸がん 12 11.7% 卵巣がん 6 5.8% 血液がん 5 4.9% 肝臓がん 5 4.9% 食道がん 4 3.9% 前立腺がん 4 3.9% 腎臓がん 4 3.9% 子宮がん 3 2.9% 脳腫瘍 2 1.9% 胃がん 2 1.9% 膵臓がん 1 1.0% 喉頭がん 1 1.0% 膀胱がん 1 1.0% 直腸がん 1 1.0% 悪性リンパ腫 1 1.0% 不明 1 1.0% 胆管がん 1 1.0% 合計 103 ○考察 相談件数103件のうち、電話相談が98件、面談相談が5件であった。 相談件数は前年が60件弱であったので、30%程度の増加であった。 相談者のうち、本人が58人、家族が43人で、意外に家族の相談が多かった。 性別では女性77人、男性26人で圧倒的に女性が多かった。 女性は患者本人、家族とも件数が多く70%を超え、相談業務に対するニーズを感じた。 しかし男性は少なく、まだまだ相談についての抵抗感があると思われた。実際の相談内容は男性の場合は末期の相談が多く深刻な内容が多かった。もつと早期に気軽に相談していただけたらと実感した。 家族の相談については両親の相談、夫に対する相談が目立った。 患者、家族以外の相談は友達からの相談であった。 宣伝PRによりニーズはもっと高いと思われる。 表に示すように、多数の種類の部位のがんの相談があった。 がんの部位別では肺がんが最も多く、次いで乳がんが多かった。 これは相談担当者が肺がん経験者と乳がん経験者であることも影響しているかと推測された。 内容に応じて、部位別の支援機構の患者会に相談をした。また必要に応じて、各専門医、専門病院、専門施設への紹介を行った。 ○今後の相談事業についての課題 1 ホームページやパンフレット等にてPRを行い件数の拡大を図る。 2 相談要員の増員と多くの部位をカバーすることにより相談者のニーズに応える。 3 相談者のフォーローを行い相談が適切であったかを検証する。 4 今後、分析結果をHP等に掲示し期間動態の調査を行なう。 5 FAQや情報提供を充実し、セルフでのサービスの利用頻度を高める。 |
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