設立当時の町長、澤田勇氏が遠隔地にある施設で生活をしていた本山町出身の方が、病の為亡くなられ、葬儀に参列した際に「自分たちの町に施設があったなら、このように遠くまで通わなくてもよいのに」と亡くなられた方、保護者さんの心を痛み本町への施設開所をと考え、実行に移しております。

代表者　
　高橋　俊介

学歴
　昭和４２年３月　1日　高知県立嶺北高等学校卒業
職歴
　昭和４５年４月　１日　本山町役場採用
　平成　６年４月　１日　地域振興課長
　平成１４年１月１６日　同上退職
　平成１４年１月１７日　助役就任
　平成２２年３月３１日　同上退職

その他の社会活動
　平成１４年６月４日～平成１６年８月８日まで
　　　　　　　　　　　　　　　社会福祉法人本山育成会理事
　平成１６年８月９日～平成２４年６月３日まで　　
　　　　　　　　　　　　　　　社会福祉法人本山育成会評議員

　当事務所は、人口4000人余りの山間地の本山町にあります。隣接する４カ町村を合わせて嶺北地域と呼んでおり、この嶺北地域は農林業が主な産業で有力な企業などはほとんど無く、地域特性を生かした取り組みを行っています。
　現在、就労継続支援B型事業所りんどうに通う利用者は１９名（定員２０名）。主体事業所である障害者支援施設しゃくなげ荘には４９名（定員５０名）の利用者がいます。日中活動は本山町より借りている畑7.683㎡で新鮮な四季の野菜を有機無農薬で作り、施設の食事の食材として使用する他、に提供しております。鶏200羽を広い鶏舎内で放し飼いにして健康な卵の採卵もしています。この野菜や卵は地域の量販店や直売所、各家庭などにも販売し好評を得ています。
　また本年より「ミシマサイコ」という薬草作りも始めています。この薬草は、一反当たりの単価が髙く高収入が見込めるという町からの話を受けて始めたものです。来年春の収穫までは除草作業が主な作業になります。
　同じく今年から始めたものに「オーガニックコットン」綿作りがあります。本町の標高は250メートルあり綿の栽培に適しており、収穫作業は利用者の仕事として十分できるものであり、種まきを行い現在小さな芽が出始めました。
　上記の野菜作りに使われている肥料は、当事業所が活動のメインとする生ごみリサイクル肥料作りでできたものです。生ゴミは、３台のトラックに分かれて近隣町村の量販店、仕立屋、病院、居酒屋、特養ホーム、レストラン、喫茶店、一般家庭から３６５日１日も休むことなく、回収しています。その量は一日５００～８００キロ、年間２００トンほどの量になります。
　この回収された生ゴミは微生物（EM菌）と混ぜ合わせて嫌気発酵させて６カ月程で良質な有機肥料となります。出来上がった肥料は、園内の畑はもとより、町内外の園芸農家、水稲農家より注文を頂いております。特に有機野菜作りに取り組んでいる方からは、絶賛されており、生産が間に合わないこともあります。
　この活動は単に肥料作りだけに留まっていません。回収先の事業所の方からは、毎日の回収により、「ゴミが腐敗することなく、ハエや蚊がわかない。臭いも無く、衛生的にもすごくいい」と言っていただき、一般家庭の方からも「ゴミ出しが軽くて楽なのですごくすごくいい」と喜んでいただいています。
　本町にはゴミ処理場、最終処分場があります。ゴミ処理場に搬入される量を少しでも減らすことにより、最終処分場の延命にも役立っています。また、新聞やアルミ缶の回収も近隣３町を対象に週３回行い、地域の生活と環境を考えた活動に積極的に取り組んでいます。
　もうひとつの大切な活動が地域の資源を活用した作業です。はじめにも記したように当事業所の周りには企業はほとんどなく、雇用の場はほとんどわずかな状態です。現在行っている園外での作業はパッカーの助手、焼き芋の販売、餅つき実演販売、しいたけの駒打ち作業、農家での作業（ハウス、畑、田の草引き）、田植え、秋の取り入れ作業等々いろいろなことにチャレンジし利用者の能力を引き出すと共に収益につなげ、生活の向上を図って行きたいと取り組んでいます。

地域と共に生き、地域の活性化に取り組む中で障害者の理解を深めていきます。地域産業と連動し収入の増大を図っていきます。

共同生活援助介護事業所もとやま　４ホーム　定員　２３名

平成２４年６月４日より理事長交代

無

日本福祉協会

1名