昭和３３年より任意団体として羅臼町の観光ＰＲや観光分野での人材育成に取り組んできた。
世界自然遺産登録後は知床羅臼町における観光産業は大きく発展し当協会のまちづくりの推進主体としての役割は日に日に大きくなっている。本年４月１日には任意団体から一般社団法人へと体制強化を図りより一層の観光振興に努めて参りたいと考えている。ホエールウォッチング、バードウォッチングなどを中心に国内外から多くのお客様にご来町いただいており、インバウンド受け入れ強化や、世界自然遺産という雄大なフィールドと北海道の水産業を支えてきた漁業を活かした更なるエコツーリズムの推進に取り組んでいきたい。

平成２６年度の協会運営は「世界自然遺産知床が求められている観光の構築」をスローガンに掲げ、国内観光客及び知床観光のグローバル化に対応するための事業者、観光関係者のスキルアップ、並びに学習旅行受け入れを含めた体験メニューの策定及びガイドの育成と観光関連事業者同士の連携の強化を目指し取り組んで参りました。
また、国立公園制定５０周年、本年迎えます世界自然遺産登録１０周年にあたり、知床における羅臼の役割と特色を最大限発信・ＰＲするための取り組みとして、「海」に特化し各事業を企画運営してきました。
記念事業として、各関係機関と連携してのシンポジウム「奇跡の海～地球でただ一つのＲＡＵＳＵ」の開催や、海中・海辺の清掃イベント「らうすの海いつまでのプロジェクト」を実施し町民、観光客が協働で利用しながら環境保全する大切さと知床に育まれる羅臼の海の豊かさを再認識・再発信することができました。
新たなエコツーリズムとしては、知床の自然と共生してきた漁業の歴史を後世に伝えることを目的とした「知床岬赤岩地区羅臼昆布エコツアー」を企画し、適正利用エコツーリズム検討会議で提案、３年間のモニターツアー承認され本年度も実施して参ります。

地域の主婦らによる団体「らうす凪」のブランド化支援
羅臼や全国各地の漁村に伝わる大漁旗をリメイクしたバッグやブレスレットなどを製作する団体の立ち上げ支援を「趣味から手仕事へ」をキーワードに支援した。

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