江戸時代から東松島市矢本の鹿妻に伝わる鹿踊りは、二度の大戦により二度中断し、昭和58年当時の小学校の校長先生であった姉歯さんや地区の有志の方々のおかげで復活しました。その時に、鹿踊りを継続していくためには一部有志の活動ではなく、地区全体で支えていくために是非必要だということで設立されました。その後は、地元の小中学生を中心にして守られてきています。
　しかし前会長が脳梗塞で倒れた後、東日本大震災の影響もあり、保存会自体が大変弱体化していました。震災後3年経ったこともあり細々と一部有志の厚情で続いていたものを、もう一度地域会体で支えていうこと、この春、保存会自体がリニューアルしました。
　現在の会長は、鹿妻一区の区長が務めており、二区の区長は鹿踊り後援会の会長と保存会の副会長を務めております。代表者の武田区長さんは、地元で農家を経営しつつ、武田テントシートも経営されています。
　古くは、仙台七夕や東北博覧会でも踊った実績があります。
　また東松島市の市制5周年のイベントや航空自衛隊松島基地の航空祭や観桜祭、地元滝山での桜まつり等の大きなイベントにも参加しつつ、毎年、地区の夏祭りや地元神社での奉納踊り、敬老会での踊り披露、たたき初め、たたき納め、月2回の練習会を行なっています。
　地元の小学校での指導や、孫の勉強を見る会、PTA祭り等の行事に踊り披露も要請があれば、行なっています。

第1、第3土曜日に地区センターでの月2回の練習会を行なっています。
平成26年度の活動実績
・6月8日 大曲運動公園にて仮設住宅に住む被災者への踊り披露(市の要請により、ボランティア団体に協力したもの)
・6月22日 栗原市での第9回みちのく鹿踊り大会を視察(市の生涯学習課でバスを用意してもらい、市職員と共に出かけた)
・7月20日 矢本バリュザホテルの開店イベント出演(市の要請によるもの)
・8月13日 地元鹿妻地区センターでの夏祭り・オープニングで踊る
・9月14日 岩手県花巻市での花巻祭り、鹿踊りを視察(12名)
・9月19日 岩手県奥州市へ道具・衣装の見学見積り書依頼
・9月25日 NHKのBS「きらり、えん旅」の取材、撮影協力、演歌歌手の神野美伽さんが来ました。
・9月26日 きらり、えん旅のコンサート協力
・10月19日 地元、鹿石神社での踊り披露NHKきらり、えん旅の取材、撮影協力
・10月29日 地元鳴瀬の伝統芸能こしん太鼓とのコラボ打ち合わせ、練習
今後の予定
・11月16日 午前、石巻地区青年文化祭2014大曲コミセンでの踊り披露
　　　　　　午後、鳴瀬こしん太鼓との合同練習
・11月29日 ベガルタ仙台最終戦、ホームグランド(ユアテックスタジアム仙台)でのセレモニー参加(鳴瀬こしん太鼓とのコラボでの披露）
・12月下旬 たたき納め
・1月 　　　たたき初め
・2月　　　地元の小学校での指導

毎年、8月の地元の夏祭りでの踊り披露、10月の神社での踊り奉納は欠かさず行っています、その他依頼があれば、なるべく協力しています。また何年かに一度、小学校の学習発表会(学芸会)のテーマに取りあげられることがあり、そのような時には指導に出かけたり、道具を貸し出したりして協力しています。

　鹿踊りの団体は岩手県を中心にありますが踊り手は中高年の方々が多いです。
　鹿妻の場合は、小中学生を中心に、今は大学生になった先輩達が指導に当たっており、珍しいケースのようです。
　また津波浸水地区ということで、地域全体は疲弊していますが、若い力で地域を元気づけるべく活動していますので、周りの大人が支援していきたいと考えております。

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