当協会の活動拠点である西成区は、高齢者や障害者、ひとり親家庭、また被差別部落、朝鮮半島、沖縄の出身者など、いわゆる社会的弱者と呼ばれる人たちが多数住むまちです。また、貧困、孤立などの社会的排除問題は深刻で、日本が抱える都市行政課題が凝縮しているまちといえます。その一方で、住民が主体となり、社会問題を解決するために様々な活動が積み重ねられた歴史を持ち、社会的差別の克服や多文化との共生、公民の協働など人間の尊厳を求める進取の機運が育まれてきたまちでもあります。こうした西成で、私たちが「福祉でまちづくり」に取り組んだ出発点は、１９９３年７月の大阪市立西成障害者会館の開館でした。その後、１９９５年１２月、単独型の高齢者デイサービスセンター開設を契機に、正式に当協会が設立され、以来、さまざまな「福祉でまちづくり」の事業に取り組み、20年余が経過しました。

障害者会館（児童デイサービス「ひまわり」、発達障害児者支援事業、自立生活支援センター、生活介護、福祉有償運送事業、触法障害者支援事業、居住サポート事業）、クリエバ（障害児相談支援、放課後等デイサービス）、総合就労支援福祉施設「にしなりＷｉｎｇ」（就労移行支援一般型、就労移行支援Ｂ型、自立訓練、大阪市就業・生活支援センター、地域生活支援センター、精神障害者地域移行支援事業、福祉ホーム、共同生活介護、共同生活援助、特別養護老人ホーム「まちかどホームすずらん」、特別養護老人ホーム「まちかどホームやまゆり」、認知症高齢者グループホーム「なでしこ」、鶴見橋地域在宅サービスステーション、、ホームヘルプセンター、訪問看護ステーション、ケアプランセンター、ＬＳＡ派遣事業、北西部地域包括支援センター、援護福祉プラザ事業など

2016年～2018年度の3ヵ年間を計画年次とする「第二次中期経営計画」の完遂に向けて、「パーソン・コミュニティ・プロフェショナル・チャレンジ」を計画のスローガンとして取り組んでいる。
また、①ヒューマン版地域包括支援事業、②精神（発達）障害者支援事業、③認知症の人たちへの支援、⑤法人組織及び事業執行体制の強化の5項目を重点計画と設定し取り組んでいる。

無