当団体では、赤ちゃんの時にしかないと言われる特別な力「相手の共感を引き出す力（エンパシー）」に注目している。赤ちゃんに見つめられると心のフィルターが外れ、柔らかな肌に触れると感情が動き出す。赤ちゃんがいることで、会話が生まれたり、表情がやわらいだりするのはそのためである。この力で人と人とを繋ぎ、それを積み重ねていくことで、「日本の無縁社会を解消する」というビジョンを掲げている。
当団体の養成講座を受講した0～3歳の母親（ママ講師）東海エリアでは約80名が、それぞれ赤ちゃん（赤ちゃん先生）とともに、教育機関に出向き、インストラクターのもと「命」をテーマとした授業を行う。
小・中学校では命の偉大さに気づき、自己肯定感や共感力を高めるプログラムを行うことで、いじめ・自殺の予防を目的としている。高校・大学においてはライフキャリアを具体的に考え、社会の課題に気づき、社会参加への意欲を高めることを目的としている。このように、それぞれの発達段階に沿ったテーマで授業を行うことで、命の大切さを学び、生きる力を養う。
また、これらの活動に対して、ママ講師には1回の出動につき2,000円の謝金が発生する。そして、日々、私たちの目指すビジョンに賛同いただける企業や団体と繋がるために、母親と赤ちゃんで営業を行っている。賛同いただいた企業には、母親の知識を生かしたマーケットの拡大を図るお手伝いをさせていただき、運営資金の援助をいただくことを目標としている。
このように「働く」という意識を持つことで、育児中の母親が社会とのつながりや責任を感じ、自己肯定感を高めることができる。「子育て中であることがメリットになる働き方を創る」というミッションを掲げ、子育て中にしかできない仕事のあり方を広げていく。

代表

すずき さちえ