２００６年１月、学内の競争研究資金の獲得をきっかけに大阪市立大学の職員が中心となって設立。大阪都心部の船場地区に拠点を構え、実践的研究を展開している。
■まちのコモンズ：オープンスペースや近代建築、老舗やショールムなど、北船場の多様な空間資源をコモンズ（共有地）と捉え、北船場のもつ豊かな歴史や文化を広く一般に発信するイベントの開催を通じて、都市コミュニティの醸成と地域の活性化を目指すプロジェクト。2008年より毎年規模と内容を拡大して実施している。
■アジア音楽ワークショップ：２００６年より一般市民向けに、タイやインドネシア、インドなどアジア各地の音楽ワークショップを継続的に開催。ここからタイの伝統音楽を演奏するユニット「スリヤサンキート」が誕生した。
■病院でのアート活動：病院にアーティストが入り、医者や看護師、患者とその家族と一緒に作品を制作、展示・発表した。
■その他に、アートマネジメント講座、マンスリーアートカフェなどアートと都市、大学知と市民知の交差するプログラムを都心部で定期的に開催している。

□公共空間の活用
未活用の公開空地やコインパーキングなどのオープンスペースの活用実験として、アジア音楽ライブやオープンカフェ、オープンパブなどを実施。都市に賑わい空間を創出する試み。
□近代建築などの歴史的建築の活用
北船場に残る多くの近代建築や町家は地域の貴重な文化遺産である。これらの魅力を発信すると共に普段入ることのできない場所を会場に、セミナーや体験教室、フリーマーケットなどを開催。
□店舗空間やショールームなどの活用
店舗やビルのエントランス、メーカーやギャラリーのショールームを活用して、会社帰りに気軽に参加できるレクチャーやお茶会などを開催。
□老舗など生活文化の発信と交流
北船場には料亭や和菓子店、古美術商など江戸時代から続く老舗が多く存在する。これらも地域の豊か
な生活文化であり、その魅力を消費活動とは異なる方法で発信する試み。吉兆の餅つきなど。

「まちのコモンズ」では、地元企業の協賛を得ながら事業を推進した。
「北新地ガーデンブリッジカフェ社会実験」では、地元企業や団体と協働してプロジェクトに取り組んだ。

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