当園は昭和３０年始めに、岐阜市北西部に位置する住民から浄土真宗本願寺派尊照寺の住職へ地元地域から強い要望を受け、幼児教育をする施設として昭和３２年になぞの幼稚園を設立しました。設立して以来５７年、大勢の園児を卒園させてきました。私立の建学の精神に沿って、その子の将来に影響を及ぼすであろう幼児期に質の高い教育を提供し、時代の要望と照らし合わせながら保護者支援も実施してきました。子どもが多い時代になり、昭和５７年に第二はなぞの幼稚園として、山県郡高富町（現、山県市高富）に高富幼稚園（現、はなぞの北幼稚園）を設立し、保育所しかなかった地域で幼児教育を実施する園として、幼児教育を受けたい地域の子どもたちのために尽力してきました。はなぞの北幼稚園も設立以来多くの卒園児を輩出しており、両園とも少子化の世に定員を超える応募を頂く園として地元の信頼を得ています。
園での活動は入園時からさまざまな体験や経験をさせ、遊びを通しての学びを充実させてきました。
寺院から設立した幼稚園ということもあり、仏教精神に基づく心の教育、すなわち「まことの保育」を実践してきました。人間形成初期の幼児期における保育の重要性が指摘されるなかで、特に今求められている「こころの教育」を推進する基盤として、宗教的情操教育に期待するところは極めて大きなものがあります。具体的には、なかよくする子ども、阿弥陀さまをおがむ子、お話をよく聞く子ども、ありがとうといえる子、を育てる目標を持ち、いつの時代においても大事にしたい心を育てる教育を実施してきました。
また、小学校就学前教育としての役割も担い、小学校へ向けての心構えや自立した行動がとれる子に成長させ、小学校との連携を図り、子どもが小学校へ抵抗なく、自信を持って進学できるように導いてきました。

満３歳児の誕生日を迎えた幼児から６歳までの幼児を対象に幼児教育を実施している。満３歳児クラスから年少、年中、年長と学年ごとに一斉保育活動を主体として、文部科学省の学習指導要領のカリキュラムに沿って指導計画を立て、保育活動を実施している。幼稚園の始業時間は月曜日から金曜日まで午前１０時～午後３時までとし、その間はそれぞれの学年、クラスで一斉活動を実施している。その中で保育者によるオリジナルな教材、企画による保育や自然と触れあう活動、給食や食育活動をしている。また、英語教室やリトミック、エアロビクス、学研、スポーツ教室、水泳など専門の先生による指導も取り入れており、子どもたちはさまざまな体験をすることができる。
できるだけ、多くの子どもたちに入園を希望してもらえるように、保護者の子育て支援も行っている。両親共働きの家庭であっても幼稚園に通えるように早朝７時３０分からの預かり、園終了後から夜７時までの預かり保育を実施している。預かり保育は縦割り保育として全学年でクラスを作り、おやつを食べたり、休憩をしたり、遊んだりと家庭的な雰囲気で過ごす保育をしている。また、園から距離があり、送迎が困難な家庭は園のバス（安価）を利用してもらい通園できる。

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