心身に障害を持つ子供達が義務教育を卒業後、就職は出来るのか、もし出来なかったらどうしたらよいのか。卒業後、子供達のために少しでも楽しい生活と社会訓練を身につけさせてやりたいと、父母達の熱い思いの中ではじまったはまなす学園は、平成１８年９月、特定非営利活動法人格（ＮＰＯ）を取得、地域活動支援センターを経て平成２２年４月より一部「就労継続支援Ｂ型事業」に移行し、２３年４月から、全面Ｂ型に移行することができました。利用者は２４年度１７名、職員は６名となり、障害者福祉事業で、地域で一定の地歩を築くに至っています。余市はまなすは、永年余市町の施設を借りて事業をおこなってきましたが、一昨年、念願の土地と建物を取得し、２２年、北海道の基盤整備事業として施設の増改築をおこなうことができ、新しい、明るい、広い施設にすることができました。
平成２２年３月に道が策定した「新・北海道働く障がい者応援プラン」において、事業所に対し、「工賃向上計画」の策定が求められています。はまなすの２１年度の平均工賃は、月給で10,310円（時給で103.4円）と、北海道の平均金額である15,760円の65.4％と、大きく下回っています。障害年金等と併せても地域で経済的に自立した生活を送る水準に達していない状況であり、工賃向上に向けた取組の充実が必要です。そこで２３年度から、はまなすの工賃向上計画を策定し、２３年度140％を達成しました。工賃の全国的推移は、平成１８年度から５年間で倍加をめざすというものでしたが、現実は微増にとどまっており、時限立法の自立支援法が終わった今年、新たに目標が提示されます。私たちは、平成２６年までに地域の最低賃金(月給換算で７万)の３分の１（月給で２万３千円）以上をめざし、計画を作成して取り組んでいきます。

就労継続支援B型事業
農業、農産物販売、農産物加工販売（ジャム、ジュース、惣菜など）
海産物用段ボール箱組み立て作業、同シール貼り作業

ごみ分別処理業者からの作業受注

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