八幡平市は3町村が合併した農業主体の地域である。高齢化率は30%を超え、独居高齢者及び老老介護世帯の増加に加え、後継者不足による地域の疲弊化が進んでいる。特養等の大規模施設はあるものの、介護が必要になっても住み慣れた地域で暮らし続けるための身近な施設がなく、以前から周辺住民の要望を受け平成２２年６月の設立へと至った。
　その後順調に事業を広げ、現在５事業所を運営している。
　代表者は、八幡平市の出身で長らく地元を離れていたが父親の死を契機に戻り、地域の実情を知るにつけ地域に密着した施設の必要性を痛感した次第である。

平成22年6月　特定非営利活動法人里・つむぎ八幡平　設立
平成23年4月　宅老所里・つむぎ開設
平成25年6月　古民家デイなつかしの家開設
平成26年4月　共生型グループホーム白山の里開設
平成27年11月　有料老人ホームぱんたれい開設
平成27年11月　ヘルパーステーション里・つむぎ開所

　主に高齢者福祉に関する事業を展開しており、デイサービス２箇所、有料老人ホーム２箇所、グループホーム１箇所、ヘルパーステーション１箇所を運営している。ただし、今後の福祉の動向や本来人間があるべき姿を考えた時に、高齢者のみ、障害者のみの区分けが果たして最善策だろうかという疑問のもとに、グループホームは障害者と高齢者が共に一つ屋根の下で助け合いながら生活することを目的とした共生型ホームとして運営している。プラスマイナスはあるものの、それぞれが刺激し合いながらいきいきと生活しているのは確かである。
　NPOの公的活動としては、福祉や介護への理解と啓蒙の意味でドキュメンタリー映画の上映会を３度不定期で開催している。
　また、盛岡の在宅医療医師の協力により２７年４月より、宅老所里・つむぎの２階に診療所を開設した。診療所を拠点として看取りを含めた在宅介護の充実を図っていきたいと考えている。今後新たな展開として、障害者グループホームや介護保険による訪問介護・看護及び小規模多機能施設等の設置を検討している。

法人理念に、「福祉を核とした心のバリアフリー活動を通じて地域活性化に寄与する」と明確に目標を掲げているので、理念実現に向けて具体的な方策が求められる。
　介護に加え、農業と障害福祉サービスを融合する新たなビジネスモデルを模索している。いわゆる、現在地域でお荷物扱いとなっている休耕地を福祉事業として活用することはできないかというものである。
　全国各地で似たような動きが出てきており、それを参考にしながらぜひ実現に近づきたいと思っている。それがひいては地域の活性化につながるのではないだろうか。

特になし

実績なし

無

岩手県社会福祉協議会

0名

0名

1名

 

 

 

法人の役員体制で監事を1名おき、毎年実施しています。最新では平成28年5月20日に実施しています。適正に処理されており、特に改善命令等は受けておりません。

パンフレット