公益社団法人大島郡医師会は、鹿児島県本土から約３８０ｋｍ離れ、沖縄県とのほぼ中間地点に位置し、有人島８島からなり東シナ海・太平洋に面し、１市８町３村からなる島嶼であります。
本団体は、昭和３２年２月に社団法人として設立し、現在は会員数８８名からなっています。県本土から遠く離れていることも有り、当時は医療環境も厳しいものがありました。
昭和５６年に来るべき高齢化社会に向け、成人病を対象とする医師会病院を設立(１０２床)、更には平成７年度に老健施設「虹の丘」を設立、平成１２年介護保険法施行により高齢者の医療・介護環境の充実に努めております。さらに、平成２１年には新たに社会福祉法人「蒼寿会」を設立し、奄美市から養護老人ホームの経営を受託、現在は訪問看護ステーション・グループホーム・居宅介護支援事業所・訪問介護事業所・在宅医療支援連携センター・デイケア・デイサービス高齢者の住みよい環境作りに鋭意努力いたしているところであります。また、平成２５年度から、名称も公益社団法人大島郡医師会となり、さらにその公益性が求められるようになり、会員一同郡内医療環境の充実に努めており、特に団塊世代が７５歳を迎える、と言う世界でも例を見ない２０２５年を目前に、医療と介護の連携は必須であり、超高齢化社会を迎え離島と言う課題を抱えている中、医療も専門化が進む中、中核病院でもある県立大島病院との連携並びに平成２８年末から運航開始したドクターヘリの活用等も含め、地域医療の連携も充実しつつあり、今後は地域の住民及び高齢者が安心して暮らせる、地域づくりに微力ながら尽力して行き、地域に根差した医療・地域住民と密接な関係が持てることを目標に努力しているところであります。

会長

むかい ともゆき