特定非営利活動法人岐阜ダルク

基礎情報

団体ID

1173786938

法人の種類

特定非営利活動法人

団体名(法人名称)

岐阜ダルク

団体名ふりがな

ぎふだるく

情報開示レベル

★ ★ ★

第三者認証マーク

団体の概要

 薬物等の依存症に陥るのには、男女の違いはありません。
 しかし、回復のための施設は、男性入所施設が70か所以上あるにも関わらず、女性入所施設はわずかに8か所です。
 中部圏唯一の女性入所施設を有する岐阜ダルクでは、自らも回復中の依存症者である女性スタッフが、女性依存症者の回復支援に特に力を入れています。

代表者役職

理事長

代表者氏名

浅井 太郎

代表者氏名ふりがな

あさい たろう

代表者兼職

東京カトリック神学院養成者(学務担当兼教授)

主たる事業所の所在地

郵便番号

500-8864

都道府県

岐阜県

市区町村

岐阜市

市区町村ふりがな

ぎふし

詳細住所

真砂町11-12 不破ビル4階

詳細住所ふりがな

まさごちょう ふわびる

お問い合わせ用メールアドレス

gifudarc2004@yahoo.co.jp

電話番号
(公開用電話番号)

電話番号

058-201-3555

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

9時30分~17時30分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金 土 日

備考

FAX番号

FAX番号

058-201-3555

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

9時30分~17時30分

連絡可能曜日

月 火 水 木 金 土 日

備考

従たる事業所の所在地

郵便番号

都道府県

市区町村

市区町村ふりがな

詳細住所

詳細住所ふりがな

URL

団体ホームページ

団体ブログ

Facebook

X(旧Twitter)

代表者ホームページ(ブログ)

寄付

ボランティア

関連ページ

閲覧書類

設立年月日

2004年10月1日

法人格取得年月日(法人設立登記年月日)

2008年5月27日

活動地域

複数県

中心となる活動地域(県)

岐阜県

最新決算総額

1,000万円~5,000万円未満

役員数・職員数合計

6名

所轄官庁

岐阜県

所轄官庁局課名

環境生活部環境生活政策課
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活動概要

活動分野

主たる活動分野

 

障がい者、福祉、保健・医療

設立以来の主な活動実績

 薬物等への依存症は死に至る進行性の病です。終わることなく進行を続ける病気にとらわれた依存症者の行きつく先は、刑務所、精神病院、そして死が待っていると言われており、当法人の利用者でも病の最中で何度も自殺を試みたと言う人が多くいます。他の施設では、施設の利用を途中で止めてしまった利用者が亡くなったなどと言う話を聞くことも多いです。
 岐阜ダルクは、そのような依存症に苦しむ人たちが自立し、社会の有用な一員として歩み直せるよう援助することを主な目的として、平成16年10月に施設(現在の男性ハウス「アンダンテ」)を開設しました。自らも回復中の依存症者であるスタッフが、経験を活かして施設利用者を援助しています。

 開設以来、薬物依存症者のリハビリテーション施設の設置運営及び薬物依存症者等の生活支援事業として、世界的に実績のある「NAの12ステップのプログラム」に基づいたプログラムにより依存症者の回復を支援してきました。365日休みなく、ミーティング(グループセラピー)を通して依存症に陥った自身の生き方や考え方を改善するとともに運動プログラムを行うことで、心身両面の健康を取り戻せるよう援助しています。
 その他、依存症者本人や家族等を対象とした相談事業、フォーラムの開催や学校等への講師派遣など薬物依存に関する研修会等の企画運営と啓発事業、地域での活動紹介や各種印刷物の発行など薬物依存症者の福祉に資する広報事業を展開してきました。

 施設につながった人たちが元気になっていく姿から、プログラムの有効性を実感してきました。こうした事業を継続的・安定的に実施していくために、平成20年5月に特定非営利活動法人の法人格を取得しました。
 また、施設の特色を活かし女性の依存症者の回復支援をさらに進めるため、平成25年4月に中部圏では唯一の依存症者の女性入所施設「女性ハウス・ハンナ」を開設しました。また、平成31年2月にハンナでプログラムの進んだ女性が自立に向けて一人暮らしの練習をする「セカンドハウス・ノア」を開設しました。
 施設を開設した時から依存症とそこからの回復について地域で話をし続けてきて得た理解者・支援者の支えを得て、令和元年10月に設立15周年を迎え、同年11月に「岐阜ダルク設立15周年記念フォーラム」を開催しました。

 依存症に苦しむ人たちに、これまで以上に効果的な回復支援を行うことが第一の課題と考えています。そして、広く岐阜県内で薬物依存症とそこからの回復プログラムについて啓発を行っていくこととしています。

団体の目的
(定款に記載された目的)

 薬物依存症者に、身体的・精神的援助を提供することによって、薬物依存症からの回復と自立支援を行うとともに、地域の人々に対し、薬物依存症に関する普及啓発事業を行い、すべての人々が健やかに暮らせる地域づくりに寄与する。

団体の活動・業務
(事業活動の概要)

○ 当法人の中心的な事業は、薬物などの依存症に陥った人の回復を支援することであり、男性用・女性用の2つの入所施設で生活する(ナイトケア)の入所者を中心に、次のような昼間のプログラム(デイケア)を提供しています。2020年度は、ナイトケアでは延べ4549人、デイケアでは延べ6790人の利用がありました。
 1 午前中は「自分が過去どうであって、今どうであるか」を正直に話し分かち合うミーティング(グループセラピー)を行い、自身の生き方の問題点に気付きそれを変えていく契機とします。 2 午後は基本的に長良川まで徒歩で往復し、美しい自然のなか河畔でランニングなどを行い、身体的な健康を取り戻します。 3 夜は、各地域で行われる自助グループによるミーティング(NAミーティング)に参加して1と同じことを繰り返して行います。 
 ※それ以外の時間も他の利用者とともに過ごす中で、損なわれた社会性を回復し、また自立できるだけの生活技術を身につけていきます。
 ※このプログラムを365日休みなく実践する中で、新しい生き方を自分のものとします。
 ※ボランティア講師の協力によりヨーガ、フラワーセラピー、陶芸を行い、全人格的な回復を目指してきましたが、2021年3月から新たに有機農業を教えていただき行っています。依存症は極端な自我の暴走だと言われていて、薬物等の使用により自己中心的な生き方が顕著になっていきます。自然と向き合い農作物を育てる有機農業は、こうした自我を手放していく大きな力になるものと期待しているところです。
 ※依存症のなかで身についた考え方や行動の不適切な習慣を正し、新しい健全なものにできるよう、自らも回復中の依存症者であるスタッフが自分の経験を活かして援助しています。
 
○ 薬物依存症者等の相談及び生活支援事業としては、法人単独であるいは岐阜県の委託や民間助成を受けて来所や電話による相談事業を行っており、令和2年度は約200件の相談に対応しました。
 次に、依存症当事者と共依存に陥っている家族を支援する家族会を岐阜少年鑑別所を会場として毎月2回行うほか、岐阜県精神保健福祉センターが主催する依存症家族教室に講師として参加しています。
  さらに、法に触れた依存症者の回復を支援するため、笠松刑務所・岐阜刑務所における教育や岐阜保護観察所が行う依存症離脱のためのステップアッププログラムに参加しています。令和2年度は、笠松刑務所16回、岐阜刑務所8回、ステップアッププログラム43回参加しました。

○ 講演会・研修会等の企画運営・啓発事業としては、当事者・家族のみならず広く一般の人たちが依存症とそこからの回復について理解する機会としてフォーラムを開催しています。利用者が企画段階から運営に関わることで、利用者の社会的な能力向上の機会ともしています。
 また、地域の各種団体や学校に講師を派遣し、依存症についての啓発に努めています。令和2年度はコロナ禍ではありましたが11か所に派遣しました。

○ 広報事業として、ニューズレター及び啓発用の冊子を発行し、依存症関係の機関、関係者、一般の方々に配布しています。令和2度はニューズレターを年5回・各2,500部発行しました。また、依存症とそこからの回復プログラムとについて広く一般に周知するため、法人の活動紹介を各地域で行っています。令和2年度には、岐阜・愛知両県下26か所で行いました。
 
○ この他にも、チャリティコンサートの開催、ホームページの運営、地域のバザーへの参加、研修会への参加といった事業を実施しています。

※ 家族会、病院でのグループワーク、フォーラム、地域・学校への講師派遣、活動紹介、チャリティコンサート、バザー参加などの際には、回復プログラムを行っている施設利用者を可能な限り参加させ、社会との関わりの中で自己肯定感を得てより一層の回復を図る機会としています。

現在特に力を入れていること

 依存症からの回復施設は、近年その数を増していますが、女性の入所施設は不足しています。岐阜ダルクは、元々施設長が女性であると言う特色を持っており、平成25年4月には中部圏で唯一の女性の入所施設である女性ハウスを開設して、特に女性の依存症者の回復支援に力を入れてきました。また、施設の所在する岐阜県には女子刑務所「笠松刑務所」があり、そこでの薬物依存離脱指導にも講師として協力しています。現在施設長が身元引受人となっている女性受刑者が出所してくるなど、今後も回復プログラムを必要とする女性依存症者の利用が増えていくと見込まれるため、その支援に引き続き力を注いでいきます。

 覚せい剤・大麻などの違法薬物、精神安定剤や睡眠薬などの処方薬への依存、拒食や過食といった摂食障害に関する相談も依然として変わりなく寄せられています。相談に応じる中で、社会の中で生きづらさを感じている人たちがますます多く依存症に陥っている状態が感じられます。
 こうした人たちが施設につながってきた後のプログラムとして新たに始めた有機農業は、生きづらさを手放していく有効なものと考えており、力を注いでいく計画です。

 
 

今後の活動の方向性・ビジョン

 刑務所出所後居場所がなく、元の生活に戻って薬物の使用を繰り返すこととなる依存症者が後を絶ちません。岐阜県には全国で9か所の女子刑務所の一つ笠松刑務所があります。ここを出所した人など行き場のない人たちが元の生活に戻ることの無いよう受け入れ、その人たちが新しい人生に向けてプログラムに取り組み、全人格な回復が可能となるよう援助します。
 こうして、一人でも多くの人たちが社会の有用な一員として歩み直せるよう援助するとともに、依存症とそこからの回復について啓発を進め、止められずに苦しむ依存症者が一人でも減り、できるだけ多くの人が安心して暮らせる社会を目指します。

定期刊行物

岐阜ダルクニュースレター「鵜鮎つうしん」

団体の備考

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協働実績

助成金・補助金・物品等、他の組織から受けた支援の実績

薬物依存症者の回復支援に対する助成(いきいき授産事業)平成17年度
広報誌・ホームページの充実に対する助成(コープ岐阜)平成18年度
年間活動に対する助成(中日新聞社会事業団)平成19、22、23、25、27年度以降毎年度
薬物依存症の理解、啓発、希望につながる冊子作成事業に対する助成(大和証券福祉財団)平成20年度
施設の環境整備、修繕費の助成(丸紅基金)平成22年度
自動車購入費の助成(損保ジャパン記念財団)平成22年度
薬物依存症Q&Aの作成に対する助成(岐阜市)平成22年度
薬物依存症からの回復啓発用ポスターの作成に対する助成(岐阜市)平成23年度
パネルディスカッション開催に対する助成(岐阜市)平成23年度
薬物乱用防止のための啓発事業及び薬物依存者の回復支援事業に対する助成(日工組社会安全財団)平成26年度
施設内の住環境(空調設備他)整備に対する助成(みずほ福祉助成財団)平成26年度
福祉車両助成事業(日本財団)平成27年度

他のNPO・市民活動団体との協働、他の学協会との共同研究・協働の実績

社会的居場所事業(NPO法人ぎふNPOセンターから受託)平成24年度

企業・団体との協働・共同研究の実績

行政との協働(委託事業など)の実績

薬物相談窓口等業務((岐阜県から受託)平成22年度~
薬物普及啓発事業(岐阜県から受託)平成22年度~