設立趣旨
2011年3月11日に発生した東日本大震災により、石巻広域圏においては沿岸部における津波被害により多くの高齢者が自宅を流され、既存のコミュニティが崩壊してしまった地域が多数存在しています。
　自宅等が流出した高齢者の多くは、様々な場所に住まいを移しましたが特に仮設住宅や民間賃貸借り上げ住宅などに入居している方々において、外部との関係を築けないまま暮らす高齢者の社会的孤立や生活不活発病などの問題が深刻になっております。
　また、これから災害公営住宅等の住居整備が進む中で、仮設住宅で再構築されたコミュニティの再崩壊が懸念され今後ますます地域の交流における支援や場を構築することが求められています。
　一方では、地域に愛着があり、長年培われた知識・技術や社会貢献意識を持ち、生きがいや自己効用感を求めるアクティブシニア層が一定数存在しています。
　こうした地域人材を交流の担い手となっていただき、地域で生活する高齢者の「活動や交流ニーズ」を把握し、アクティブシニアの持つ「できること（話し相手、家事などのお手伝い、運動等）」を掘り起し、それらをマッチングする仕組みが構築できれば、現状の改善に大きく役立つものと考えられます。
　そのような中で「ボランティアマッチング」「ふまねっと運動」などの地域住民が主役となる助け合い・ささえあいの互助活動に取り組んでまいりました。これらの活動は一定の成果を収め、ボランティア登録者も増えてきております。
　このような理念の下、実践してきた活動や事業をさらに定着させ、継続的に推進していくことと少子高齢化に伴い近い将来日本全国各地で起こりうる高齢者の社会的孤立、生活不活発病等の課題を解決する調査・研究を行うために行政や関係団体との連携を深めていく必要があることなどの観点から社会的にも認められた公的な組織にしていくことが最良の策であると考えこの度、任意団体から法人格取得へ至りました。
また、当団体の活動目的は営利ではなく、多くの市民の方々に参画していただくことが不可欠であるという点から特定非営利活動法人格を取得することが最適と考えました。法人化することによって組織の発展、確立することができ、より多くの人々を対象とする助けあい・ささえあいの互助活動を通じて地域住民のための健康づくりや介護予防に関する様々な事業を展開できるようになり、地域社会により広く貢献することを目指します。
主な活動実績(平成26年度)
（１）ボランティア人材の発掘、養成事業について
３月１７日石巻市鹿妻南コミュニティハウスにて、石巻の健康とまちづくりを考える講演会を開催　
（２）高齢者を中心とした地域の支え合い互助活動支援事業についてボランティアマッチングの実施
１月７日から５月３１日　延べ98名(11回)の方がボランティア支援を利用
（３）健康づくり指導者の養成について
ふまねっとサポーター養成講習会の開催
（４）地域の健康教室の企画・運営について
１月７日から５月３１日延べ217名の方がふまねっと教室へ参加

代表者略歴
平成16年2月～平成17年6月　(有)石巻福祉サービス常務取締役
平成17年6月～平成26年5月　ぱんぷきん㈱（同上組織変更）常務取締役
平成26年6月～ぱんぷきん㈱　代表取締役
平成27年1月～NPO法人ぱんぷきんふれあい会代表理事

（１）特定非営利活動に係る事業
①ボランティア人材の発掘、養成事業
②高齢者を中心とした地域の支え合い互助活動支援事業
③健康づくり指導者の養成
④地域の健康教室の企画・運営
⑤地域住民相互の暮らしの困り事サポート事業

本事業を通じて地域課題を地域住民及び企業の力で解決する手法を確立し、新たなニーズにも対応できる仕組みづくりを行い石巻市湊地区での事業の継続を図る。（当法人がコーディネートを行い、ＰＤＣＡサイクルを回すことで組織の精度を高めていく）
・また、湊地区での事業モデルを石巻市内及び石巻圏域（石巻市、東松島市、女川町）において水平展開し、被災地における高齢者や子育て世帯などのための生活支援サービスの充実と地域経済の活性化を図る。
・加えて、自治会や地元事業者による「活動継続に向けた協議会」を立ち上げ、長期的な事業継続に向けた方策の検討を行う。

無

石巻NPOセンター

1名

 

2名