社会福祉法人アシリカは、心身に重い障害を持つ子どもの親たちが、学校教育終了し成人になっても在宅生活を続けていきたい。そのためにも「交流・活動できる場所が欲しい」との思いから、仲間を募り市などの行政・関係機関へ働きかけと運動を展開し、社会福祉法人の設立、多機能型通所施設を開設した。
　2008年10月　社会福祉法人認可
　2009年4月　　北海道・釧路市の支援を受け多機能型通所施設「はばたき」開設
　　　　　　　　生活介護（定員24名）・・重度の心身に障害を持つ方を対象
　　　　　　　　就労継続支援Ａ型（定員10名）・・知的障害者を主な対象　2012年定員16名変更
　　　　　　　　就労移行支援（定員6名）・・知的・発達障害者を主な対象　’13年休止’15年廃止
　　　　　　　　短期入所(定員5名）
　2012年4月根室管内中標津町保護者達の強い要望あり、4名の利用者へ週2日であるが出張での生活介護を提供している。
　現在、生活介護は、障害区分6の利用者が9割を占め、定員満床に近い状況にある。
　代表者である宝力百合子は、重い障害を持つ子どもの親として仲間を集い1999年「萌の会」を組織する。学校卒業後も娘が在宅生活を続けるための交流・活動できる場所を求めるが釧路市内になく、障害を持つ親の他団体と連携し施設の建設に向けて当法人を組織、理事長に就任し今日に至っている。

　地域における社会福祉法人として、地域の福祉的ニーズに沿った事業の展開を図ることを方針としている。　現在の活動状況は次の通りです。
　生活介護事業では、法人設立の趣旨からも心身に重い障害を持つ15歳以上の方を対象とし、医療的ケアを必要とする方の受入れも行っており、障害区分6の方が利用者の9割となっている。利用地域の範囲は、釧路市及び隣接する町村としている。地域の他事業所での受入れ困難とされた方も対象としていることから、利用送迎の範囲は、釧路市内一円、釧路市阿寒町地区、白糠町、釧路町の広域にわたっている。このため、送迎に要する車両・時間・人員を多く必要としている。利用者の処遇にあたっては、一人ひとりの障害にあったケアの提供を心がけ、ケアプランに基づいた個別ケアを行っている。医療的配慮を要する利用者が多く、家族との情報交換を綿密に行うほか、日々の体調管理、疾病予防対策、感染症対策には十分に配慮し実践している。
　就労継続支援Ａ型事業については、近隣地区商店街の協力を得て、段ボール等の回収作業、商店の清掃作業、メール便配達等のほか、ＮＰＯ団体の植林作業への協力、当施設の清掃作業等を行っている。2015年からは、釧路市からの委託契約作業として、保育園・学校跡地の除草清掃作業を受託してる。
　当施設は、地域との交流が多く、毎年開催している「はばたき祭り」には高校生の太鼓サークル、大学生の舞踊サークルなどのほか、地域の食堂、飲食店の出店協力がある。地域の住民はじめとして来場者は例年500名を超えている。

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