～隣人愛を実践に～
聖書には「隣人を自分のように愛しなさい」（ルカによる福音書10章）と書かれています。　イエスは、旅の途中で強盗に遭ってひどい目にあった旅人に救いの手を差し伸べたサマリヤ人のように、「行って、あなたも同じようにしなさい」と隣人を愛する実践の大切さを諭されました。　その御言葉を背負ったバプテスト女子神学校学生の、地域に向けた祈りと働きが原動力となって、ミード社会舘が創設されました。　バプテスト女子神学校の創設の精神を受け継いで、以来100有余年経たミード社会舘は、少子高齢化社会に対応できる新たな地域コミュニティ包括ケアを目指して地域福祉実践、人材養成、保育、調査研究の分野で社会福祉活動を行っています。

◎ミード社会舘の沿革
1908年(明41)　米国人宣教師ラビニア・ミード女史によってバプテスト女子神学校の創設
1923年(大12)　基督教ミード社会舘開設
1953年(昭28)　大阪市より保育園認可
1972年(昭47)　独り暮らし老人への給食配達サービス開始
1984年(昭59)　大阪コミュニティワーカー専門学校開校
1989年(平1)　 淀川デイサービスセンター開設
2003年(平15)　ミード宮原センター開設
2008年(平20)　ミード愛ホーム開設
2010年(平22)　淀川区東部地域包括支援センター開設
2011年(平23)　淀川区南部地域包括支援センター開設

1.ミードデイサービスセンター・ミード宮原デイサービスセンター（通所介護）・・・リフト付専用バスでの送迎サービスをはじめ、健康チェック、食事や入浴サービス、レクリエーション、季節の行事などの様々な取り組みを通して、利用者の皆様に楽しく「やすらぎ」と「いきがい」を提供しながら身体機能の維持・向上を図り、社会的孤立感の解消やご家族の身体的・精神的負担の軽減に役立っている。
2.ミードファミリーケア協会（訪問介護）・・・介護保険以前からの質の高いケアを受け継ぎながら、さらに研修を重ね、常に新しい知識と技術を身につけ、地域の高齢者の方が出来るだけ自分らしい生活を続けていただけるように、きめ細かいケアとやさしい笑顔で在宅生活を支援している。
3.ミード愛ホーム（小規模多機能型居宅介護）・・住み慣れた地域・ご自宅での生活をできるだけ長く続けられるよう馴染みの人間関係・環境の中で通い・泊まり・訪問サービスを組み合せて支援している。
4.ミード居宅介護支援事業所・・・利用者とそのご家族に合った適切な介護サービスのケアプランを作成し、その後も継続してモニタリングを行う。保健・医療・福祉などの各種サービス確保及び事業者間の連携調整を行い、様々な相談に対応して、ご本人、ご家族に寄り添った援助を行う。
5.淀川区南部地域包括支援センター・淀川区東部地域包括支援センター・・・「総合相談・権利擁護」「ケアマネージャーの支援」「介護予防ケアマネジメント」を行っている。また、介護予防支援事業者として、要支援と認定された方の自立と、自分らしい生活が実現できるようなケアプランの作成、サービス提供事業者との連絡調整などを行っている。
6.生活支援ハウス・・・まだ一人で生活は出来るけれど少し不安がある方のために、個室でプライバシーを守りながらいざという時のためにスタッフが常駐している「安心ハウス」。
7.ミード配食サービス・・・利用者の皆様においしく味わっていただけるよう厳選された食材を使い、手作りで栄養バランスの良い食事作りを約45年続けている。お弁当を届けるとともに安否確認を行うことを目的とし、緊急時の第一報にも役立っている。
8.大阪コミュニティワーカー専門学校・・・夜間部の介護福祉士養成校。「働きながら学ぶ環境のある学校」として福祉人材の育成に励んでいる。また、ホームヘルパー2級講座やガイドヘルパー講座なども開講し、時代の求めを見据えた「人材養成」を行っている。
9.ミード保育園・・・「愛されていることを知り、愛するものとなるために」という保育理念を掲げ、0歳から就学前までの乳幼児の保育を行っている。デイサービス等を利用されている高齢者の方々との交流や、地域の子育て支援として園庭開放、子育てサークルも行っている。
10.その他・・フットケアや心理教育相談、絵画・書道などの教養クラス、介護予防教室や多種多様な講座開催など様々な福祉活動を行っている。

・ミード社会舘の各事業所がそれぞれ目標を持ち、時代の先見性あるニーズを掘り起こし、新しい事業を積極的に展開しつつ、お互いに協力体制を取っていく。
・障害者総合支援法に基づく重度訪問介護、視覚障がい者（児）の方への情報支援・外出支援のための同行援護、知的障がい者（児）の方への外出支援などの事業展開を考えている。障がい者（児）の方が重度の障がいになったとしても安心して住み慣れた地域での暮らしができるよう支援していきたい。
・デイサービスの定員数を増やし、待機利用者をなくしていく。重度介護度や認知症の方も積極的に受け入れ、家族介護者の負担を減らしていく。施設内の通所介護・訪問介護・居宅支援のケアマネ・小規模多機能施設が連携して利用者一人ひとりに寄り添った包括ケアをし、地域に根差した働きを続ける。

地域福祉に関する課題を研究する機関として、1986年に大阪市地域福祉サービス研究所を発足。
専門分野の先生と共に、毎月定例研究会を行い、研究成果を出版物にしている。

地域福祉サービス研究所　発刊物
「ホームヘルプサービス」（訳本：1987年）
「ホームヘルプサービス研究」（1990年）
「ケアマネジメント入門」（1996年）
「介護福祉学入門」（2000年）
「介護予防実践論」（2006年）
「災害福祉とは何か」（2010年）

無

大阪市地域福祉施設協議会、日本バプテスト同盟、日本介護福祉士養成施設協会、大阪市老人福祉施設連盟、大阪介護福祉士会、私立保育園連盟ほか

 

 

 

 

1976年11月5日

 

社会福祉法人会計基準

平成27年5月16日会計監査実施。指摘事項なし。

ミード社会舘事業案内