一般社団法人えんがお

基礎情報

団体ID

1218677431

法人の種類

一般社団法人

団体名(法人名称)

えんがお

団体名ふりがな

えんがお

情報開示レベル

★

第三者認証マーク

団体の概要

【主な事業概要】
 当法人は「高齢者の孤立化の予防と解消ができる地域の仕組みを作り、実践していく」ことと「若者の存在を受け入れ、成長できる場を作る」ことを使命の両輪として、若者の力を活用した高齢者支援に取り組む若者中心の法人である。
 代表理事である濱野将行(27歳)が常勤として勤める他、非常勤で理事のスタッフが1名おり、理事は全体で8名となっている。理事には開業医師や看護師・NPO法人の代表などがおり、上記のミッションを達成するため、定期的な理事会などにより積極的な議論を行っている。
事業内容は大きく三つ(①生活支援事業・②世代間交流事業・③活動促進事業)にわかれている。詳細は別途「団体の活動・業務(事業活動の概要)」に記入し、ここでは大まかな内容を記入する。
①生活支援事業は、高齢者向けの便利屋事業で、メインターゲットを単身高齢者世帯及び高齢者のみの世帯とし、生活の中での困り事の中でも主に制度で対応できないものを、行政機関または本人から連絡を受け、有償で対応する。
②世代間交流事業では、商店街の空き店舗を改修してできたコミュニティハウスの運営・サロン活動を行っている。また、夜型サロン(多世代の地域交流飲み会)を月に一回開催し、普段サロンに出向かない高齢者男性層を巻き込んでいる。不定期でイベントも行い、流しそうめんや餅つきなどの催しをするなど、多様な入り口で多世代の交流を図っている。
③活動促進事業では、地域作りに関して講師などを呼びながら定期的な勉強会を開催している。目的を知識の共有とネットワーク形成とし、地域を良くしようとする思いのある人同士をつないで、双方の活動の加速を図るものである。
 上記の事業全てに、活動への参加を希望する大学生を中心に中学生・高校生なども巻き込んでいる。学生を巻き込む際には、学生が活動に何を求めているのかをヒアリングし、その学生が求めているもの(居場所やコミュニケーション能力など)を個別で確認しながらその成長に寄与できる活動とのマッチングを行い、振り返りなどの時間も大切にしている。これらを自然な会話の中で行うことで、地域の高齢者と関わること自体に自身の成長や充実感を感じ、主体的な視点で関わることを促している。結果、全活動での学生のリピート率は90%を超え、SNSの拡散などは、がスタッフの声かけなしに学生が主体的に行う動きが多々ある。
事業全体を通して、大切にしている視点の一つが「地域のプレイヤーを増やす」ということである。主に関わるのは70代から90代の高齢者であるが、個々に優れた趣味やスキルを持っている。その趣味やスキルを、地域の中で求めている組織や機会とつなげていく。高齢者にとっての居場所を目指す時には、単にお茶のみ場や支援関係では成立せず、その先に高齢者側の役割を生み出して初めてその高齢者の自分らしさや生きがいが生まれ、居場所を再構築できると考えている。
 また、地域や行政機関との連携もスムーズに行えていることは、事業を加速していく上での大きな強みとなっている。地域連携では、商工会議所と共同でプロジェクトを行ったり、お祭りに若者を参画させるための中間支援としての動きを担うなどして、地域住民とのコミュニケーションをはかることができた。結果、地域の中で情報を多く得たり、周知したい情報を回覧板に載せてもらえたりすることがある。また、行政機関との連携では、社会福祉協議会・市役所・地域包括支援センターから、制度で対応できない高齢者の情報・相談が月数件ある。加えて、事業内でのトラブルや困難事例に関しては積極的に行政機関に相談し、一企業として制度外の分野を担う組織としての関係性の確立に努めている。
【事業の背景】
 内閣府の「高齢者の経済生活に関する意識調査 平成23年度」では、独居高齢者の内、約10パーセントの人が会話頻度が一週間に一回以下であると答えている。また、同調査にて、独居高齢者の男性のうち「生活で困っても頼る相手がいない」と答える人は20%にのぼる。会話頻度と認知症リスク、その他の健康被害リスクが増加する事に関しては文献が多く存在し、高齢者の会話を増やしていくことが、我が国の大きな問題である医療費の削減に寄与することは明らかである。また、地域の単身高齢者からは「誰でもいいから話し相手が欲しい」「電話でもいいから誰かと話がしたい」などの声が自然に聞こえてくる。
 一方、若者の中には社会貢献活動を経験したいと考え、活動の中で社会経験を多く積んでいったり、コミュニケーションスキルを学ぼうとしたりする者が多く存在する。当法人は、そういった「困っている人(高齢者)」と「頑張りたい人(学生)」をつなげ、支え合いの仕組みを作ることにより、高齢者の生活に会話・人とのつながりと安心感を生み出すことを目指している。

代表者役職

代表理事

代表者氏名

濱野 将行

代表者氏名ふりがな

はまの まさゆき

代表者兼職

なし

主たる事業所の所在地

郵便番号

324-0051

都道府県

栃木県

市区町村

大田原市

市区町村ふりがな

おおたわらし

詳細住所

山の手2-14-2

詳細住所ふりがな

やまのて

お問い合わせ用メールアドレス

engawa.smile@gmail.com

電話番号
(公開用電話番号)

電話番号

0287-33-9110

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

9時00分~18時00分

連絡可能曜日

月 火 木 金 土 日

備考

FAX番号

FAX番号

0287-33-9110

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

9時00分~18時00分

連絡可能曜日

月 火 木 金 土 日

備考

従たる事業所の所在地

郵便番号

324-0051

都道府県

栃木県

市区町村

大田原市

市区町村ふりがな

おおたわらし

詳細住所

山の手2-14-3

詳細住所ふりがな

やまのて

URL

団体ホームページ

団体ブログ

Facebook

X(旧Twitter)

代表者ホームページ(ブログ)

寄付

ボランティア

関連ページ

閲覧書類

設立年月日

2017年5月31日

法人格取得年月日(法人設立登記年月日)

2017年5月31日

活動地域

市区町村内

中心となる活動地域(県)

栃木県

最新決算総額

5,000万円~1億円未満

役員数・職員数合計

33名

所轄官庁

厚生労働省

所轄官庁局課名

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活動概要

活動分野

主たる活動分野

 

子ども、障がい者、高齢者、福祉、保健・医療、地域・まちづくり、災害救援、経済活動の活性化

設立以来の主な活動実績

【経緯】
 地域高齢者の「会話相手が欲しい」という切実な声を聞き、挑戦を決意。生活支援事業の内容を、2017年に行われたビジネスアイディアコンテスト(http://sozo.tochigi-ysn.net/in2017final/)に応募。ビジネス部門にてグランプリを獲得し、メンターからのアドバイスをもとに起業を決意。2017年5月に法人を設立。濱野はそれまで作業療法士として高齢者施設に勤務しており、常勤からパートへ勤務変更。勤務をしながら一般社団法人えんがおの業務にも従事。想定以上の速さでの依頼件数の増加を受け、1年後の2018年5月に退社し、一般社団法人えんがおに常勤として勤務。同じく理事の門間大輝(25歳)も、それまでの介護職員勤務を退職し、県内のNPO法人に非常勤勤務。運営などのスキルを学びながら、時間の一部を当法人の業務に費やしている。
【代表略歴】
在学中、震災ボランティアや海外ボランティア、現場のコーディネーターを経験。医療系大学卒業後、作業療法士の資格を取得。作業療法士として高齢者施設に約4年勤務。勤務しながら一般社団法人えんがおを設立。その後退職し。現在代表理事をつとめる。大田原市第一層協議体委員。
【活動実績】
設立後から1年7か月で対応した生活支援の依頼件数は352件で、当法人の活動によって生み出した高齢者と若者との会話時間は計16740時間である。また、活動参加者は延470人となった。生活支援のリピート率(依頼者が3か月以内にもう一度依頼をした割合)は90%で、活動参加者のリピート率(参加者が3か月以内にもう一度参加した割合)は95パーセントであった。また、世代間交流事業としてのコミュニティスハウスにおけるサロン活動では、開設時からの7か月間で延べ1111人が利用。勉強に来た学生が地域の高齢者とともに食事したりお茶飲みしたりする景色が自然と発生している。また、サロンに来た方々が地域のプレーヤーになれるよう、運営の多くをお願いしている。例えばお皿洗いやお茶出し、掃除やゴミ出しなどである。結果、学生やその他の人たちに感謝されて自己肯定感を強く得る様子が見られた。また、サロンに来ている高齢者同士でコミュニティが発生し、自分たちで企画して忘年会などを行う姿も見られ、単なるサロン(集まりの場)にとどまらず、コミュニティ形成とその中での役割作りに寄与している。
その他、活動に汎用性を持たせ、各地に広めていけるよう講演依頼なども積極的に引き受けている。市外・県外からの講演依頼も多く、年間約60講演を実施。講演での繋がりが次に続く仕掛けも行っていることで、会員やSNSのフォロワーとして繋がりが続くケースが多い。
 商店街の空き店舗を改修してできたコミュニティハウスを始める際にクラウドファンディングを実施。一ヶ月半で140人から1,328,000円が集まった。その後も共感者・団体からの支援が多く集まり、設立後から1年半で177人から1,642,000円の寄付を受けた。
 メディア関係では、紙媒体(新聞・雑誌等)での掲載が30回で、特に地元の下野新聞社との連携が強い。定期的な情報交換をしていくことでの信頼関係の構築が進むんでいる。映像関係では、動画配信サイトなどで独自に取材を受ける他、NHK「おはよう日本!」などに取り上げられている。

団体の目的
(定款に記載された目的)

地域の様々な人の力を生かすことでの介護予防、並びに若者の成長をもって、高齢者の孤立化の予防と解消ができる地域の仕組みを作り、かつ実践していく。

団体の活動・業務
(事業活動の概要)

業務ベースは生活支援事業で、依頼を受け高齢者の生活のお手伝いを有料で行っている。30分500円のドアノックメニューがあるほかは、1時間2000円〜4000円の価格帯で必要以上の依存を防ぎつつ、利益を上げている。その他、コミュニティハウス内に事務所を置き、日常的にコミュニティハウス内の管理・運営を行っている。月5回程度、各地に講演に呼ばれるほか、他団体からの視察対応、第一層協議体委員としての会議への出席などを行っている。また、県の事業などで若者の活動参加の現場としての委託を受ける、などがある。
 その他、現在進行中の企画として、地域の農家からの余った野菜を、サロンに来た人が店員となり主婦・学生むけに販売するものや、市内の空き家を活用したシェアハウスの実現に向けて、提供された空き家の改修、街中に誰でも座れるベンチを多く配置し外出しやすい街つくりを進める「えんがおベンチプロジェクト」などをしている。

現在特に力を入れていること

現在は、事業の主となる生活支援事業において、依頼件数の増加を受け、それぞれの満足度を高めつつ収益性を向上させていくことと、生活に入り込んでいく中で得られる信頼関係を生かした新規事業の立ち上げに力を注いでいる。
 事業の中では、生活支援をしていくことで高齢者の生活に人との繋がりと会話を生み出し、困った時に頼る相手がいる、という安心感をつくりだすことを大切にしている。結果、前よりも安心して眠れるようになった、などの感想がもらえれば一つの成功と捉えている。また、参加する学生が何を活動に求めているのか、どんな自分になりたいのかを丁寧にヒアリングし、その学生が地域の方々と関わる時間に充実感と成長を感じられるようなコーディネートを心がけている。
 

今後の活動の方向性・ビジョン

定期刊行物

団体の備考

設立して約1年半が過ぎ、代表が専属になってからはまだ半年程度の小さな団体である。収益面がまだ不十分であるが、地域の中で多くの信頼を得ている実感が強くあり、悲観は一切ない。加えて、市外・県外に多くの支援者が生まれ、想像以上のペースで寄付の申し入れや活動参加希望者の声を受けている。また、必要な物品は購入することなくとも自然と地域の人が持ってきて集まってくるような流れがあり、多くの人に支えられて動くことができている。これらの期待値をしっかりと超えていけるよう、目の前のニーズに答えながら、その動きの収益化も並行して継続していく。
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協働実績

助成金・補助金・物品等、他の組織から受けた支援の実績

商店街の空き店舗を改修してできたコミュニティハウスを始める際にクラウドファンディングを実施。一ヶ月半で140人から1,328,000円が集まった。その後も共感者・団体からの支援が多く集まり、設立後から1年半で177人から1,642,000円の寄付を受けた。また、コミュニティハウス設立時に廃校の中学校の机や椅子を市役所経由で寄付を受け、その他必要物品を地域の人たちから頂いた。
 平成29年度とちぎユースチャレンジ応援補助金 受託
 平成30年度大田原市中心市街地にぎわい創出事業補助金 受託

他のNPO・市民活動団体との協働、他の学協会との共同研究・協働の実績

 NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク(https://www.tochigi-ysn.net)とともに、若者の活動場所の構築や現場委託などを行っている。その他、とちぎボランティアNPOセンターぽぽら(https://www.tochigi-vnpo.net)が事務局を務める若者の社会参画促進事業のコーディネーターの委託を受け、協働している。

企業・団体との協働・共同研究の実績

(株)大田原まちづくりカンパニー、大田原市中心市街地活性化協議会と協働して市内の空き家の活用促進事業を実施。同じく(株)大田原まちづくりカンパニー、大田原商工会議所と協働して街中に誰でも座れるベンチを多く配置し外出しやすい街つくりを進める「えんがおベンチプロジェクト」を計画、実施。

行政との協働(委託事業など)の実績

当法人が主となって受けた委託事業はない。日常的に生活支援などの依頼を市役所・地域包括支援センターなどから受ける。