平成元年4月1日に設立した当法人（設立時の名称は「社会福祉法人温海町保育協会」）は、山形県西田川郡温海町（現在は、合併後の鶴岡市温海地域）で保育園を経営する6法人が町立保育園を含む7園を一体的に経営するために設立した法人であります。温海町の保育需要のほぼ全部を担う法人であります。設立時の役員は、地域の有識者（行政OB）や自治会役員、保育関係者であった。山間部、海岸部の広大な地域に点在する27集落の保育児童を一体的な児童福祉経営の方針のもと、自治体（温海町）と地域福祉（温海町社会福祉協議会）と連携協力しながら、保育事業を進めてまいりました。
　その後少子高齢化が顕著になる中、温海町福祉計画においても老人福祉の拠点整備を進める検討がなされました。社会福祉法人温海保育協会は、長年、社会福祉事業を経営し、地域の信頼も厚かったことから保育所経営と共に老人福祉（特別養護老人ホーム）経営し、地域福祉の拠点となることとなり、平成8年4月1日に社会福祉法人あつみ福祉会と名称及び目的変更（老人福祉事業の追加）し、現在に至りました。
　現在保育部門は、5園を経営し、保育定数210人（温海地域の0歳児から5歳児の合計257人の約8割）であります。老人福祉部門は、特別養護老人ホーム80床、ショートステイ15床、老人デイサービスセンター利用定員30人、生活支援ハウス（介護は要しないが何らかの理由で自宅生活が一時的に困難な老人への支援施設）定員10人、ホームヘルプサービス、居宅介護支援事業を行っている。幼児と老人、ケアや支援が必要な部門へのサービス提供を行い、安心して暮らせる地域づくりに取り組んできました。
　法人役員は、公益性の観点から、設立時以来、地域の知識経験者、自治会長、福祉関係者から選任してまいりました。現在の理事長（平成23年4月初就任、現在2期目）は、昭和23年生まれの65歳で、農業に従事する傍ら、町議会議員（昭和62年5月から4期目途中まで）、温海町長（平成13年10月から平成17年9月）を務め、平成19年4月から平成21年10月まで合併後の鶴岡市副市長を務めました。
　当法人理事長以外にも、社会福祉法人鶴岡市社会福祉協議会理事など公益団体の役員に就任し、福祉、公益事業について深い理解を持っている。

当会の活動・業務、事業活動は、次のとおりです。
　老人福祉（温寿荘）においては、「個人の尊厳を重視し、健やかで安らぎのある生活を提供し
、地域福祉の拠点となるべく、専門性と資質高揚に向け、絶えず努力します。」を基本理念に活動しております。
　入所部門では、80床の入所定員と15床のショートステイがございますが、それぞれ98.7%、89.2%の利用率で、入所介護をいたしております。
　入所者の平均介護度は、4.5であり、重度化が進んでいます。
　80床の入居定員のうち、新規入居、退所は、それぞれ20人、21人であります。温寿荘の入居待機者は111人であり、短期入所等の在宅サービス利用提供により対処しております。
　在宅部門では、デイサービスセンター利用が、4,947人（1日平均19.7人）、訪問介護（ホームヘルプ）が12,791人（サービス提供時間述べ9,723時間）であります。
　居宅介護支援では、介護認定調査（198件）、介護サービス計画作成（1,116件）介護予防計画作成（23件）を行う他、鶴岡市や鶴岡市社会福祉協議会と連携し、介護相談、地域包括支援事業をおこなっております。
　保育部門では、心身ともに健全な成長を目指した保育を基本に5つの保育園がそれぞれ具体的な目標をたてて保育をいたしております。
　入園児童数は、あつみ保育園述べ27,657人(1日平均92.8人）、鼠ヶ関保育園が述べ12,424人（1日平均42.5人）山戸保育園が述べ、6,439人（1日平均21.6人）、五十川保育園が述べ8,118人（1日平均27.9人）、福栄保育園が述べ8,604人（1日平均29.7人）であります。合計の1日平均で214.5人の保育をしており、旧温海町の要保育幼児のほぼ全体を受け持っております。
　その他、児童福祉部門では、他に育児相談機能の「あつみ子育て支援センター」や小学校低学年を対象とした放課後児童クラブ「あつみっこクラブ」を経営し、児童福祉の充実を支ええおります。

なし

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