少しでも多くの要介護高齢者が安心して暮らせる場所（ホーム）の提供を第一に、石川県金沢市の生活圏域「たがみ」に地域密着型特別養護老人ホームけんろく苑を平成２４年３月に開設しました。
代表者である理事長出島美弥子は、生活圏域「たがみ」で生まれ育ち、両親の在宅介護から地域福祉の重要性を経験し、その後、父親が「相続財産の活用と地域福祉への貢献」の遺言を残し、その住み慣れたまちの人々に見送られ他界しました。
「おひとりおひとりが、尊厳を保持し、地域社会で暮らしていくことが可能となる」ホームをめざし、ユニットケアの実現や、看取り介護の実施に力を注ぎ、約４年間けんろく苑を運営してまいりました。地域住民の方々の信頼を得て、生まれ育ち、両親を見送った地域への貢献が少しでもできたのではないかと自負しています。

基本理念である、以下「けんろく苑」六つの約束に基づき、ご利用者お一人
お一人が生き生きとした生活が送れることをめざし事業活動を展開しています。

一、お一人お一人が「人としての誇りを保ち、生きがいある日々、充実感を感じられる」ホーム
　ａ）お一人お一人が、主体性をもった個人として尊重される、明るく楽しい施設作りに努めます。
　ｂ）ご利用者に対し、リハビリ訓練等を通し、生活の自立向上を目指します。

二、お一人お一人が「生活スタイルや、趣味・嗜好を変えることなく自分らしくいられる」ホーム
　ａ）積極的にご利用者の要望を取り入れて、介護サービス計画を策定し、適切なサービスの提供を行っていきます。
　ｂ）介護サービス計画に従い、個々のニーズに即した具体的なサービスを提供し、生活の自立向上を図っていきます。　　　

三、お一人お一人が「季節感を感じ自分にあった美味しい食事ができる」ホーム
　ａ）食を単なる栄養を摂るためだけのものと捉えず、楽しむための食を提供することを目指します。

四、お一人お一人が「一服のお茶を楽しみ、自由でいられる」ホーム
　ａ）教養娯楽等に関するサービスの提供方法を検討して、満足度の得られる行事等を提供し、生活の質の向上を図っていきます。

五、お一人お一人が「地域の子供たち、スタッフとの心と心のふれあいができ、笑顔で、時には大笑いできる」ホーム
　ａ）ボランティアを積極的に受け入れ、地域社会との繋がりを深めていきます。
　ｂ）近隣の保育園・幼稚園・小学校等の生徒等との交流を促進し、地域の子供達とのふれあいの場を広げていきます。

六、お一人お一人が「健康で、安全・安心して過ごせる」ホーム
　ａ）所轄消防署等の協力を得て、早期に訓練内容の充実や日常の啓蒙を図り、地震火災、水害等の非常時におけるご利用者の安全確保に努めます。
　ｂ）応急救護訓練を全職員に実施し、ご利用者の生命維持管理体制の充実を図ります。
　Ｃ）施設の健全な環境の保全に努めます。

平成２７年度の金沢市の地域密着型特別養護老人ホームの開設事業者の公募により、生活圏域「たがみ」に隣接する地域「とびうめ」に「けんろく苑笠舞」を新たに開設することが決定しました。既存施設「けんろく苑」で培った経験を活かして、平成２９年３月の開設をめざしています。

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