社会福祉法人岩手更生会精神薄弱者援護施設緑生園は、昭和41年5月10日設立。岩手県で初の民間による施設。建設は初代園長中野芳幸を中心とするボランティアグループ。教員、学生、一般市民の協力のもとに公的援助を受けず自力で建設した。昭和31年12月20日緑生園設立準備発起人会が発足されてから開設までに実に約9年間も建設に費やした。「いかなる人も人として認められる社会」を実現するために、多くの人々の参加を呼びかけ実現した施設である。

緑生園は、就職を目指す就労移行支援事業15人と、豊かな生活を送ることを目標とする生活介護事業35人が利用している。就労移行支援事業利用者は就労と地域生活を目指し、訓練に励んでいる。生活訓練は社会生活に必要な日常的生活を目標とする。就労のための訓練はラグビー競技を取り入れ、ラグビーのもつ精神「一人はみんなのために、みんなは一人のために」をモットーに精神力を高める。激しいプレーの中で就労に耐えられる肉体を鍛えあげる。生活介護事業利用者は、生きがいのある生活と個々のニーズの実現を図ることを目標とし、創作活動などを実践している。
共同生活介護・援助事業所は、7か所計35人が利用し、緑生園へ通所、または職場へ通勤している。
就労継続支援Ａ型事業所まめ工房緑の郷は利用定員20名。豆腐と大豆の加工品製造、農業を中心に実施している。豆腐は大豆の生産からこだわり続けている。

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