２０００本の桜並木は伊豆高原のシンボルの一つであり、このさくらの保全活動を平成１２年から開始、本年（１月～８月）の活動実績は２５回、処理した桜は２０３本、延べ参加人員１４２名である。また平成１６年よりスタートした「竹広場」での竹林整備事業の本年活動は４８回、延べ参加人員は７２３名を数え、
派生的な活動としての竹炭作りは開始以来月一回のペースを維持し、８月に４５回目の窯焼きを行った。そして竹炭を今年より桜並木に散布し、桜の育成を図るなど両事業の関連付けと環境サイクルの実現を目指している。さらに桜の木の整備、竹の伐採などにより得られた技術、道具を活用し学校、病院等の公的機関の樹木・雑草刈りなどの環境保全支援を行う。

さくらの保全事業は、主として伊豆高原桜並木の保全活動を「伊東のさくらを守る協働作戦」とし、関連企業とも連携して展開している。活動内容は、桜の木を枯らし、しかも伝染をする厄介なテングス病にかかった枝を切り取る作業とリスの食害等でいつ折れて落ちるか分からない枯れ枝の処理を行う。他地域では、さくらの里、小室山公園、松川湖畔等の保全活動、またさくらの植樹活動等を行う。竹林保全活動は、竹の間伐、廃竹材の粉砕を行い竹林を整備するとともに伐採した竹を石窯で焼き竹炭作りを「竹広場」で行っている。そしてこの竹炭と竹炭を焼くときの副産物としてとれる竹酢液や竹炭塩は竹炭工芸品とともに環境への関心を高めるための環境保全啓発事業の一環として、また財政基盤の補完とするために販売活動も行っている。

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