代表者である理事長・山岸志津子は、昭和39年に淑徳短期大学社会福祉科卒業後、東京都立養育院にて勤務。結婚を機に退職・転居し、昭和42年に長野県上高井保育園に就職。その後、出産を機に退職し、しばらく育児に専念しましたが、平成2年長野県須坂市社会福祉協議会に入社、高齢者福祉の仕事に従事しました。そこでは、デイサービス・訪問介護・介護支援専門員などに従事しました。平成16年の定年退職を機会に、在職中から「どうしてもやりたい」と考えていた小規模の事業所による細やかな高齢者介護を目指し、特定非営利活動法人ケアグループたのしみ屋を設立し、通所介護事業所の「宅老所　たのし家」と居宅介護支援事業所の「居宅介護支援事業所　たのし家」を立ち上げました。理事長本人は、居宅介護支援事業所の管理者として、また介護支援専門員として高齢者や介護者の気持ちに重点を置く、細やかな介護サービスを心がけ、従事し現在に至ります。居宅介護支援事業所の利用者は、約25人/月となっています。通所介護事業所は平成16年の開設当初は10人定員でのサービス提供でしたが、需要の増大に伴い、定員を12人、14人と増やすことができました。従業員の雇用促進にもつながりました。定員が多くなっても「昔から変わらない。楽しいデイサービス」との評判を利用者様、介護者様、関係事業所の皆様から頂いています。サービスの継続、質の向上に日々努力し、また、事業所でのサービス以外にも介護相談を受けたりしながら、今日に至っています。通所介護事業の利用者は約280人/月(延べ人数)となっています。

介護保険事業の居宅介護支援と通所介護が基本業務となります。居宅介護支援は、要介護(要支援)状態の高齢者及びその介護者にとって最適な介護プログラムを提案し、高齢者が長年築き上げてきた尊厳を維持しながら在宅生活を気持ちよく楽しく維持できるように支援します。同時に介護者の負担やストレスにも注目し、介護休養も提案し、介護者が気持ちよく介護に向き合える状況になれるよう支援します。こうして、両者が心身ともに健康であり続けることが、両者の関係を良好に保ち、結果的に高齢者の尊厳が保たれ、在宅生活を円満に気持ちよく送れると信念を持って活動しています。通所介護（宅老所）では、在宅生活を送っている要介護者（要支援者）の日中の生活を楽しく活動的に送れるよう支援しています。同時に介護者にとっての介護休養としても機能します。介護者の悩みや相談にも応じ、事業者として出来る限りのアドバイスや提案や傾聴を行い、介護者の精神的負担を軽減します。朝のお迎えの時から、気持ちよく高齢者の一日がスタートできるように心がけ、事業所に着いてからは、その人にあった穏やかな活動的な楽しい時間を提供し、人生後期の生きがいとしていただけるようにと毎日毎日試行錯誤しています。会話・活動・回想法に基づく頭の体操を訓練的にならないように、楽しく、笑いを交えながら行って頂き、認知症状の進行防止・認知症予防に取り組みます。また、ご家庭での不満や愚痴にもとことんお付き合いし、日頃のストレスを発散して頂きます。これは、介護者との円満な関係を維持する上で重要な事だと考えています。円満な関係は結果的に在宅生活における高齢者の尊厳を維持することが出来、高齢者が楽しく気持ちよく介護者と暮らしてゆくことが出来る重要な要素だと思うからです。その他には、介護者にとって非常に負担になる入浴サービスも行います。介護者にとってだけでなく、安心して安全に入浴できるので高齢者にとっても負担の軽減となります。身体的機能不自由、認知症、その両方、穏やかな性格、短気な性格と様々な方々それぞれの特徴や気持ちを把握しながら、「若いもんには言ってもわからん」話や活動を通じて精神活動の活性化を、機能訓練で身体機能の維持向上を図ります。このように、高齢者が持ち続けたい尊厳を守りながら住み慣れた地域・自宅で人生の後期を楽しく穏やかに過ごして頂けるよう活動しています。

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