昭和62年に法人を設立し、特別養護老人ホーム白砂恵慈園を設立。特養を中心に在宅福祉の充実を目指し、地域と共にある社会福祉法人として歩んで参りました。平成9年までにデイサービスセンター3か所、在宅介護支援センター、ヘルパーステーション各1か所開設し、平成15年には在宅介護の拠点をより充実するためデイサービス、ヘルパーステーション、生活支援ハウス、グループホームの複合施設を開設しました。平成17年には特養を50床から80床に増床し、ショートステイと合わせて92床としました。最期の時を迎えられるご利用者様がご家族と一緒に過ごせる看取りの部屋を作り、施設福祉のさらなる充実を図っております。
　現在は山間僻地の限界集落と言われる太田部地域にも積極的に入りミニデイサービス事業を展開し、最後まで自宅で楽しく過ごせるよう模索しながら支援活動をしています。
　
　理事長の新井剛太郎氏は昭和50年代に核家族化が進んだ山間地域の高齢者がひっそり寂しく逝く姿を目の当たりし、福祉の必要性をひしひしと感じたとのことです。そして、当時、町会議員をしていたこともあり、昭和60年に「特別養護老人ホーム白砂恵慈園設立発起人会」を設立して代表者として活動を進めることができました。昭和62年に厚生省の認可をいただき、念願の社会福祉法人秩父福祉会を設立することができて現在に至っております。

社会福祉法人秩父福祉会では、特別養護老人ホーム白砂恵慈園を中心にして在宅福祉にも積極的に取り組み、多様な要望に応えながら、「安心の老後」を目指して、「お世話をさせていただく」ことを基本姿勢に職員が一つになって日々精進しております。

◎特別養護老人ホーム白砂恵慈園　　８０床　　　◎ショートステイ　　１２床
　このところ、利用者様個人に目を向け、個々のニーズに合わせたサービスの提供に力を入れております。一人ひとりの誕生日の希望食の提供や歯科医師や歯科衛生士の指導のもとの口腔ケアや口腔衛生、医師との連携による糖尿病食や心臓病食などの特別療養食の提供などいろいろと工夫を凝らしています。
◎デイサービスセンター　　定員２５人が３か所　　定員３５人１か所
　最近では、作業療法士によるリハビリに力を入れ、入浴、食事、健康チェック等を提供し、介護予防に重点を置いたサービス提供に力を入れております。
◎ヘルパーステーション　　２か所　　◎グループホーム　1ユニット
◎居宅介護支援事業所　　２か所　　　◎生活支援ハウス　１０床
◎ミニデイサービス事業　　２か所
　山間僻地で、お年寄りがどうしても家にこもりがちとなってしまいますが、定期的に集まり同年代の方々と話し合い活動をすることにより、少しでも精神的にも体力的にも健康で明るい生活を送れることを願って取り組んでおります。

国難といわれる災害が続き、かつ国家予算の大赤字が続くなか、社会
福祉行政も難しいかじ取りを強いられている感じがします。こうした背景の
なかで、私たち社会福祉法人としては、利用者様に提供するサービスの
質を落とすことなく、得られる報酬を少しでもアップさせなければなりません。
そのためには、私たち職員一人ひとりがそれぞれの分野でプロとしての
援助技術を磨いて、利用者様に満足をしていただくようになるしか道は
ありません。当法人としては、特養における個々のニーズに合わせたサ
ービスの提供を充実させる「個別ケアの充実」に重点を置くとともに、デイ
サービス部門のリハビリを強化させることにより、在宅福祉のさらなる向上
に力を入れていきたいと考えています。
　　そのことにより、利用者様の生活の質向上や心身の健康の維持を目指
し、各専門職が連携を深め一丸となって取り組んで参ります。特に、当地
域は、山間地域であり年々高齢化率が増しています。そのため、利用者
様の平均介護度も年々アップしてきています。しかし、利用者様の多くは
住み慣れた自宅で過ごしたいと願っているのが現実であります。そんな願
いを少しでも多くかなえられるような取り組みをしていきたいと願っておりま
す。

無

60名