障がいを持った方は、打ち続く不況や雇用企業の倒産、縮小などにより、せっかく就職しても失業したり退職を余儀なくされたりの憂き目にあっております。そこで、障がいを持った方の就労促進のため、一般企業と同様の環境と作業内容を基礎にした働く場の提供を行う必要があると考えました。民間企業の法定義務雇用率は2.0％ですが、実雇用率は全国平均で平成25年度の雇用率は精神障がい者を入れると1.76％、群馬県は1.73％と全国平均を下回っております。
しかし、一般就労するだけの力があっても、障がい特性や職場の人間関係により一般就労に至らないケースもあり、すべての障がいを持った方がノーマライゼーションの理念の下で一般就労を行う必要はないとも感じます。福祉的就労を行い、そこから一般就労とは違う形で地域社会との共生を図り、自立した生活を行うことも一つの選択肢だと思います。

　また、現在、刑務所を出所した障がいを持った方の中には、出所後、福祉の支援に繋がることができず、生きるためにやむを得ず軽微な犯罪を繰り返し、刑務所に入所することで、ようやく食・住・医療を充足している方も多くいます。地域で生活するための福祉サービス、住居の設定、就労の確保等の支援がないまま出所してしまうために「触法行為」を繰り返し、再度、入所というケースが多いのが現状です。
「触法行為」は障がいそのものが影響するというよりも、個人と社会環境の不適合状態により発生する場合もあります。私たちは、「触法行為」を繰り返す障がいを持った方が、社会における、生きにくさ、暮らしにくさを抱えている人として、支援の必要性を強く感じました。

　上記のような障がいを持った方々が「就労自立」を基礎に、生活する場の提供、暮らしやすい地域社会の創出と障がいを持っていても幸せな生活を送れるようにすることを目的とし、行政、関係諸機関と連携しながら、地域に根付いた活動及び地域福祉の増進、地域社会の発展に繋がる活動をするために特定非営利活動法人格の取得が必要であると考えました。

2015年5月1日より前橋市の指定を受け、就労移行支援事業（定員6名）、就労継続支援B型事業（定員14名）の多機能型（定員20名）の事業所をスタート。
主な生産活動は、全国的にも珍しいメダカの繁殖・販売、味噌製造、内職作業です。県内の工賃実績が平均月16,000円で県内トップの月額平均工賃が38,000円なので、私たちは2年で月額平均工賃4万円を目指して活動しています。
メダカは現在数を増やしていて8月ごろから販売を開始します。
味噌も現在は仕込み期間中で秋口から本格的な販売を行います。県内産の原材料にこだわった味噌なのでデパートや通信販売に対応した商品づくりを行っています。
　また今年度より新規事業として「豚肉の味噌漬け」と「豚肉の塩麹漬け」を商品化して売り出そうと考えています。

また、利用者さんは触法の方を積極的に受け入れる他、今現在引きこもっていて社会とつながりのない発達障がいを持った方の日中活動の場の定着を目指しています。

いろいろな面で地域とつながった施設づくりに努めていきます。

また、2016年2月より相談支援事業所メリーを開始いたしました。

今後は、グループホームの開設を目指しています。
きつきつの作業ではなく、時間の流れがゆっくりとした事業所作り。それでも工賃は県内トップの実績を目指します。
現在は、豚肉の味噌漬けの商品化とグループホームの開設が目標です。

実績なし

無

3名

 

 

 

 

 

平成28年12月21日・22日　実地指導監査実施
前橋市役所指導監査室より実地指導の改善を受けましたが、平成29年2月20日に改善報告書を提出し対応いたしました。

パンフレット裏
パンフレット表