当団体の前進である「能登金沢足湯隊」（金沢大学生を含む一般有志）が、震災後の2011年5月に岩手県陸前高田市を初めて訪れた。その際同行した学生による「継続的に活動を続けていきたい」という思いから、同年12月にサークルとして団体が発足し、現在に至る。震災当初は瓦礫の撤去作業や、足湯を通じた傾聴活動を中心に行っていた。近年は地域のつながりを取り戻すきっかけになればと、陸前高田市広田町のNPOと協力して夏祭りを開催している。2019年までに計41回、1000名以上の学生と岩手県陸前高田市で活動した。2019年度より東北以外の被災地にも足を運ぶようになり、5月に岡山県倉敷市真備町で、11月、12月で長野県長野市に災害ボランティアを行った。真備町では、水に浸かったアルバムから写真を取り出し、きれいな状態にして持ち主に返すという写真洗浄の手伝いを行った。長野市では、倉庫の解体作業で発生する瓦礫の撤去や、地面に落ちたリンゴの片付け作業等を行った。また被災地以外の活動として防災教育を掲げており、金沢大学周辺での講演やイベントに参加している。3月11日には毎年、福島などからの避難者で構成された団体と協力し東日本大震災に関連したイベントを主催している。新型コロナウイルスの影響で県外に赴くことが難しくなってからは、地域での防災啓発活動にいっそう力を入れて活動している。

大学四年生

つばきの ともゆき