平成11年、横浜市は、介護保険が始まるためヘルパー講座の受講料を半分助成してくれていました。私も例にもれず、飛びつきヘルパーの資格を取りました。そして、その時在籍していたハウスクリーニング会社で、平成12年4月に間に合うようにと介護事業所の立ち上げを任されました。その時から、介護保険を勉強し、介護を勉強しました。独立した後も、法改正など介護保険の情報は講習会に参加するなどし早く得るようにし、国の考えなど、敏感に感じ取り、国の方向性に取り残されないよう、すぐに対応できるようにと、考えて進んできました。一つ後悔していることは、会社設立の際に、もう少し考えて、NPO法人にしていればのちに「福祉というが、営利だろう」と地域に方に非協力的なことを言われることもなく、また、法改正で訪問介護事業所がおこなっていた通院等乗降介助をやめなくてもよかったのではないかということ。営利法人からNPO法人にかえることはできないことではないが、やはりNPO法人の基盤をしっかりしないといけないと考えるとなかなか設立に至らなかった。平成26年、「総合事業へと変わる」「訪問Dが始まる」など大幅に変わりそうとわかったとき、「この時期にNPO法人を作ろう。」そして「総合事業へと移るときに困ってしまう人が出ないように受け皿を作ろう」と力不足とは思いながらも長い間思い望んでいたNPO法人を平成27年4月に設立しました。夏には福祉有償運送の認可もおり、28年1月には居宅介護支援事業所、4月には訪問介護事業所を開所することができ、ゆっくりですがスタートしました。現在は、有限会社つばさケアサービスの福祉車両を借り、福祉有償運送を始めましたが、デイサービス等の送迎の時間帯は借りることが厳しいので、専用の車両が必要と考えています。最近、地域の病院から、「外来を始めるにあたり、送迎を請け負ってくれる介護タクシーを考えている」と話があり、提携を結ぶ方向で進んでいます。ボランティア事業では、草むしりなどのちょびっとサービスや買い物代行などを有償で行っています。今は職員で対応しているため、ボランティアの養成も検討中です。また、サロンと呼ばれている、地域にいろんな方が集まれる場所づくりを手伝っています。神奈川区菅田町はサロンがあちこちにあり、高齢者が歩いて行ける場所にあるべきとどんどん増えています。ですが、羽沢町はまだ一か所しか開催していないと聞き、宮向団地の会長に「集会場を貸してほしい、開きたい」とお願いしたところ、「場所を貸すのではなく、我々でやらなくてはいけないと思う。共催でやらないか」との返事だったので、『自治会がやるのが一番。私たちは介護のプロとしてお手伝いします。』と1回目開催するにあたり助言をしたり、毎回おもてなしのお手伝いや住民の何気ない会話から不便に思っていることを解消する術を教えてあげたり、解消してあげたり、影の力となってもう半年になります。最近毎回来てくれる人が一緒、もっといろんな人にきてほしいと話があったので、「もしかするとひとりでは出かけられない、階段が下りれない、歩けない等の理由で来ないのかもしれない。それなら、私たちが介助するし、車も出します」と提案し、把握できれば来月からでもする予定です。また、自らもデイサービスの休みの日を利用して、つばさカフェを3月から月1回開催しています。

＜ボランティア関係事業＞
　横浜にはよこはまシニアボランティアポイントの制度があります。この制度を活用し６５歳以上の方が、ポイントを貯めながらボランティア活動を通じて、社会参加すること、生きがいを感じること、仲間ができる等をお手伝いしたいと考えています。ボランティア養成に必要な研修等も本法人が実施しますので、地域の方が地域の中で気軽にボランティア活動が始められるように支援していきます。
また、６５歳未満の方にもボランティア活動の必要性や、楽しさ、感謝される喜び等を伝え、小さな子供など年齢に関係なく、認知症や障害があってもボランティアをする側になってもらえるような場を多く作ります。近隣の自治会の集会所やデイサービスの休日のお部屋を借り、みんなが歩いて行ける距離にコミュニティサロン（カフェ）を月一度のペースで開催します。または、自治会が行うお手伝いをします。歩いて行けるほど近くても、一人では行けない人もいると思うので、階段の昇降の介助や車を出し。無償でお迎えに行こうと思っています。私たちの地域は、横浜市内でも家賃がかなり安いため、行政が生活困難者に住居を勧めるとき、羽沢を勧めるそうです。なので、母子家庭の方や、外国の方なども多い地域です。高齢者や認知症や障害者やケアマネや看護師や介護職や子育て中の親子や定年後のボランティアデビューしたい方や学生や、とにかく全ての人を対象にし、コミュニティサロンへの参加の呼びがけをします。皆さんと顔見知りの関係になりたいです。
　そして、微力ながら、顔が見える地域社会へ貢献していきます
＜福祉に関する情報提供事業＞
　コミュニティサロンには、専門職の方たちにも来ていただき、情報を提供したり、相談を受けたりできるようにします。何か困りごとがあったとき、誰に（どこに）相談していいかわからない人や、困ってもしょうがないと思っている人、困っていることにも気づいていない人等を対象に、相談窓口という形ではなく、ごく普通の世間話から、その人の必要な情報やサービスを自然な形で情報提供していきます。
＜福祉有償運送事業＞
　私たちの地域は駅、スーパー、銀行、病院まで歩くと成人でも２０分以上かかります。坂道を避けては行けません。バスに乗れる人でも、バス停が遠くて利用しない人も多いです。エレベーターの無い団地も多く、高齢者や障害者や低所得者も多いです。だから、家から出ない人、地域から出ない人が多いようです。また、車イスの方がお出かけ中、急の雨でタクシーを呼んでもすぐには来てもらえず、大変困ったとか、片麻痺の方が雨の日のバスは滑るので恐い思いをしたとかで、高齢者や障害者は雨の日は出かけない、急な雨はとても困るとの事です。雨の日だけではなく、炎天下や寒い日、雪の日もそうだと思います。また、ドライバーの高齢化も問題になっています。子供に運転をやめるように言われるが、辞めるとどこにも行けないので、親子の関係が険悪になってしまう。そういった地域の事情や、困った声に応えられるように、福祉有償運送の認可をとり、タクシーより金銭的負担が少なく、ドアツードアで移送サービスをすることにより、出かけることが億劫だったり、困難に感じていた方々に、どんどん出かけてもらいたいと思っています。
＜介護保険法に基づく居宅サービス事業・障害者自立支援法に基づく障害福祉サービス事業＞
　訪問介護事業所では、高齢者・障害者児に対し、訪問サービス、ガイドサービスをします。訪問サービスでは、喀痰吸引等の事業所の届出もし、看取りなど重度の方の訪問サービスも可能にします。ガイドサービスは余暇活動で利用する方も多いですが、通学・通所支援を希望する方も多いです。サービスをしている事業所も少ないので、通学通所支援の登録しています。
＜地域生活支援事業＞
　地域の方々が日常生活で困っていることは、人それぞれ多種多様です。また、困ったときに頼れる人が身近にいない独居の高齢者も年々増えてきています。介護保険サービスや障害福祉サービスでは、対応しきれないのが実状です。そこで、私たちは介護保険等の枠にとらわれず、日常生活上のちょっとした困りごとにも力になれるように、買い物代行や、電球の交換や、草むしりなどのちょびっとサービスを提供していきます。住み慣れた我が家での生活を継続していくために、いろいろな可能性が広がればいいなと思っています。
　法改正があり、要支援者の身体介護は専門職の訪問介護員が行い、生活援助は資格なくてもできるので、地域の方が行うことになるそうです。どういう体制にすればよいのか、ボランティアで対応するのか、情報を待っているところです。

住み慣れた場所で安全に生活できるように・・・
段差があっても、手をさしのべてくれる優しい心があれば・・・
私たちは、優しい心をもちたい。育てたい。感じてもらいたい。

有限会社の一部屋を借り、ＮＰＯ法人を立ち上げました。ＮＰＯ法人の拠点は、いつでも人が出入りしているようなオープンな雰囲気の古民家がいいと考えていて、理想の家を探しています。

実績なし

無