【設立の経緯】
栗原市では、日本の失業率５％を上回る５．５％であり、また、障害者の働く場である就労移行支援事業所は２カ所、就労継続支援B型が３カ所あるが、利用者と雇用を結び最低賃金を利用者に支払う就労継続支援A型施設にいたっては市内に１カ所しかなく、受け皿となるべき施設の絶対数が不足している状況です。
また、栗原市の産業はほぼ一次産業で稲作農家が73％を占めており、しかも耕作面積の7％が耕作放棄地となっています。
しかし、耕作放棄地といえど農地であり、農地を農地以外に転用して活用するのは時間とコストがかかりすぎてしまい現実的ではありません。
そこで、障害を持つ人や短時間でも働きに出たい高齢者、働く時間が限られているシングルマザーに農業に関する就労の機会を創り出し、栗原市の諸々の問題を解決するため、農業を主にした就労継続支援A型施設を設立するに至りました。

【代表者略歴】
昭和２４年１１月３日築館町(現栗原市)生まれ
有限会社築館クリーンセンター代表取締役会長
一般社団法人 Hearts 代表理事
NPO法人栗原市障害者就労支援センター(ステップアップ)副理事長

約5,000㎡の畑（耕作放棄地）と約5,000㎡の田（耕作放棄地）を賃借し、就労継続支援A型施設として平成２８年から農業を始めました。
今後はハウスでのレタス等の水耕栽培や、きのこ栽培に挑戦する予定です。
収穫された野菜等はグループ企業が運営する日帰り温泉施設、カフェで販売及びメニューの食材として提供、グループ企業の食品加工場で加工して販売するなど、グループで６次産業化をはかっていきます。
大きさやかたちの揃わない野菜などは職員や利用者の日々の昼食として利用します。

栗原市は人口減少に歯止めがかからず、２０４０年消滅可能性都市に分類されました。栗原市の産業の中心となっている第一次産業(稲作)では長引く米価の低迷、後継者不足や高齢化の問題等きびしい問題や山積しており、この状況を打破することが求められています。しかし、栗原市では雇用を創出する産業が乏しく、若年層を中心として人口の流出に歯止めがかからないというのが現状です。
Hearts では、「豊かな心で地域を豊かに」をコンセプトに農業、加工、販売という６次産業化をグループで行うことにより、働く機会を創造し、健常者・障害者といったカテゴライズをなくし、全員がお互いを尊重し、生きがいをもって働く喜びと自立できる収入を得ることで、栗原市への定住を促し、栗原市全体の人口増加と労働人口の増加、失業率の低下に寄与することを目標とします。

実績なし

無

なし