子ども

　日本子ども虐待防止学会は、国内の関係者が子ども虐待に対応するための知見を深め課題を検討し、関係者同士の交流を目的として、年1回の年次集会を開催している。北陸地方での開催がこれまでなかったことより、開催の依頼があり、実行委員会を組織したもの。代表者は、小児科医・行政医として、長年虐待の体制作り、支援に関わってきた経緯があり、大会長として大会全体を統括した。
　学術集会開催のための実行委員会を週1回のペースで開催し、プログラム内容、発表方法、会場運営などに関して準備のための活動を行った。また、学術集会の認知度を高める共に、地域の関係者ネットワーク強化のための「学習会・交流会」を2019年4月より2020年10月まで計9回開催し、延べ約700名の参加を得た。
　2020年11月20日～12月20日まで、学術集会をオンライン上で開催し、また、11月28日29日には、金沢市において集会も開催することでハイブリッド形式の大会を実施した。2,186名の参加があった。

〇日本子ども虐待防止学会第26回学術集会いしかわ金沢大会の開催
大会での発表内容は以下のとおり。テーマ：「心をとりもどす～心を見つめるネットワーク形成へ」
◇特別講演(1)「子どもが育つということ、そばに在るということ」、◇海外招聘プログラム(1)「アタッチメント理論をベースにした親子への介入の実際」、◇特別企画プログラム(4)「仲間を増やす」「対話から学ぶもの’子ども達と暮らして思ったこと’」「対話から学ぶもの’親子の始まりを支えることの意味’」「Dr GとDr Hの小児虐待救急対応基本のABC」、◇大会長企画(2)「ゼロ歳から20歳まで～①」「ゼロ歳から20歳まで～②」、◇大会特別企画(4)「対話から学ぶ、感じる、つながる①②③④」、◇大会企画シンポジウム(8)「親権と親権制限に対する子どもの意見の反映」「進化する新たな児童相談所」「次世代育成プログラム」「子どもたちのリスクを取りこぼさない学校」「子ども虐待の未然防止をめざし」「医療者が虐待に向き合うということ」「社会的養護にかかる人材の確保・育成・定着について」「子どものSOSを受け止め、関係機関につなぐには」、◇学会企画シンポジウム(1)「障害児虐待の実態把握と虐待予防を踏まえた家族支援、障害児施設内虐待予防について」、◇日本財団スポンサードセッション(1)「子どもの基本法の制定をめざして」、◇倫理・COI委員会セミナー(1)「学会発表に求められる研究倫理を考える」、◇教育講演(1)「子ども福祉と教育を横断するソーシャルペダゴジー概念に学ぶ」、◇大会企画講演(1)「男たちの暴力をどうするか」、◇Baisic Lecture(3)「28条」「要対協」「一時保護」、事例検討(2)、◇公募ｼﾝﾎﾟｼﾞｳﾑ(51)、◇一般演題(53)、◇ポスター発表(37)、◇パネル展示(19団体)
〇上記学術集会の内容に関しては、抄録集を作成して参加者や支援者に配布した。

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