高齢者、福祉

この社会福祉法人は、多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるよう創意工夫することにより、利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、自立した生活を地域社会において営む事ができるよう支援することを目的とする。

介護保険法の度重なる改正により、介護は「施設から在宅、全体から個別」が特に重視される傾向にある。それは利用者の方々が十把一絡げの対応ではなく、個別での対応を受けることにより満足のできる日常生活を送る事でもある。個別処遇におけるハード面においては職員の増員やサテライト型特別養護老人ホームあやめ荘の建設により、利用者の方々が移住することで個室化の推進などを行ってきたが、重要なのはそこで暮らす高齢者の方々であり、職員一人当たりの利用者数が減少した分、より本人に適した介護を行えるよう各職種が協力しての利用者の要望把握、職員間でムラが出ないようケアプランへの方針記載と見直しに特に力を入れている。
そのためには支援を行う職員の質の向上も重要であることから、毎朝の朝礼の際の勉強会、月一回の介護教室の開催などを行っている。
また、施設内の利用者だけでなく、地域の方々の介護の手助けにもなれるよう平成22年のあやめ荘建設以降はショートステイの定員も6名から10名へ増員し、より多くの在宅で暮らす高齢者の方々への支援が行えるよう体制を整え、部屋に空きがあるときには地域のケアマネジャーと連絡を取り合い満床にすることで、施設収入を増やすとともに少しでも多くの在宅支援となるよう力を入れている。
高縄荘においては平成22年に財団法人ＪＫＡより補助を受けリフト付きの福祉車両（レジアスエース）を購入することにより、重度者の送迎も支障なく行えているが、サテライト型特別養護老人ホームあやめ荘においては軽車両しか施設の車がなく、施設間の距離が車で15分ほどはかかるため、高縄荘の福祉車両を使用することは難しく、在宅における重度者のショートステイ送迎が困難であるため、あやめ荘においてもより多くの方への在宅支援を行うために送迎車として福祉車両を必要としている。

２ヶ月に１回程度、農協やキリスト教会、地域で活動される団体の方々等が定期的に来荘され、歌や踊りなどを約２時間程度披露して下さっている。
施設からも「施設は地域の中に」の方針のもと、地域の活動には利用者と一緒に積極的に参加しており、地域の運動会や夏祭りに車を使用して参加している。

愛媛県松山市よりの委託事業として離島介護サービス対策事業を実施している。
これは年８回、瀬戸内海にある安居島（島民２４名）へ訪問し、健康チェックやレクリエーション、講師による講話などを行うもので平成２２年より現在まで継続して実施している。
離島介護サービス対策事業を行うときには松山市の社会福祉協議会や介護保険課の方々が参加されることがあり、事業内容についてはあらかじめＦＡＸ等で連絡を取り合い、終了後には写真を添えて報告書を提出している。

 

 

 

認定なし

 

 

未実施