京都府の南端、相楽郡精華町において、2004年に精神障害者の通うサロン的な要素の濃い小規模作業所「ヒュッテ」が開設され、同時期に知的障害者の通うクッキーの製造・販売を作業とする小規模作業所「おーぷんせさみ」が開設、その２団体が2008年にひとつのＮＰＯ法人として合併しました。
法人設立と同時期に開設したグループホーム「もくもくハウス」と合わせて3つの事業所の運営を行っています。また、2005年から精華町より「精神障害者グループワーク事業」を受託運営しています。2007年より6年間、精華町地域障害者自立支援協議会に参画し、精神障害者を取り巻く課題について地域の精神保健福祉分野の関係者と検討を重ねてきました。さらに、他市町村を含めた障害保健福祉圏域自立支援協議会において、社会的入院患者の退院促進について協議をしたり、住民向けの啓発講演会などの企画・実施を行いました。

代表者は、元々は近隣の喫茶店のオーナーで授産製品であるクッキーの委託販売からつながった関係で、２団体の合併に伴い就任しました。

開設以来、京都府補助事業である共同作業所を運営していましたが、2012年度からは障害者自立支援法に基づく生活介護事業、就労継続支援B型事業、自立訓練事業に移行することができました。

■ヒュッテ（生活介護事業・自立訓練事業、定員25名）
精神障害者を対象とし、下請作業、サロン的な空間での各種プログラムにより、生活のリズムをとり、仲間と出会い交流する中で、自信をつけて一般就労する方もいます。
■おーぷんせさみ（生活介護事業・就労継続支援B型事業、定員20名）
主に知的障害者を対象とし、クッキーの製造・販売を中心に、ものづくりにこだわって運営しています。
■もくもくハウス（共同生活介護事業（ケアホーム）定員4名）
法人内事業所や他法人事業所に通っている方が入居されています。

この地域で、小規模ではありますが、障害当事者の居場所と働く場をつくるという目的は一定達せられたと自負しています。今後は、閉ざされた空間でそれを行うのではなく、できるだけ一般の地域住民の方や福祉に現状では興味のない人をも巻き込んだ取り組みができるように様々な仕掛け作りを行っていきたいと思います。

地元にある「京都府立けいはんな記念公園」より委託を受け、園内休憩スペースでの出張カフェの営業（2013年～現在）

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