１）障害者の雇用モデルの実践、２）商品の市場テスト、マーケティング、販路拡大、３）障害者就労に対する理解促進の３つの目的の下、実践を通じての一般雇用に向けた訓練、売れる授産品づくり、及び県内企業の障害者雇用への取り組みを進めてきました。
　以来現在まで、就労経験の少ない方には自身の適職を見つけてもらう場、接客や調理の好きな方には自信をつけてもらう場というように、一般就労に向けてのステップアップの場となっています。
　また、事業所と企業、事業所と県民など、年齢や障害の有無といったあらゆる障壁を越えて多くの方のパイプ役となるべく活動しています。
代表者略歴：元・奈良県商工労働部長

　奈良県内で障害者雇用を着実に推進するため、行政、社会福祉団体、経営者団体、労働者団体が一体となり、奈良県内でも集客効果の高い奈良市東向商店街にある「奈良県女性センター」1階において障害者アンテナショップ「KIZUNA Café　きずなかふぇ」を開設しました。

　「KIZUNA Café　きずなかふぇ」は、下記の２つの機能を備えています。
１）障害者が調理した商品によるイートイン、県産品の活用による安心安全を確保した飲食提供機能
２）地元の方や観光客の方にも購入していただける品揃え、消費者の声を反映した商品の改良・開発、新開発商品の試験販売が出来る「チャレンジブース」のある授産品販売機能

　これらを実践するため、県内の事業所利用者の方、及び特別支援学校の生徒の方に職場実習を行いました。その結果、希望する先に就職できた方もおられ、喜びの声をいただきました。
　また、「KIZUNA Café　きずなかふぇ」と事業所担当者で商談会を毎月開催し、そこで売れる商品づくりについての事業所への提案・意見交換を行っています。
　さらに、複数事業所の授産商品共同開発・販売、販売促進のための宣伝やイベントの企画・運営、顧客アンケートの実施等によるニーズ分析の実施、顧客ニーズと事業所授産商品とのマッチングをこれまでに行ってきました。
　その結果、従来事業所単独での受注が難しかった企業からの複数年の大口注文にも、「KIZUNA Café きずなかふぇ」がコーディネーターとなり複数事業所からなる集合体を形成することで対応することができました。

　障害者雇用モデルの実践、授産商品の販路拡大、障害者就労に対する理解促進の3つの目的の下、「KIZUNA Café　きずなかふぇ」を拠点とし上記のような活動を行っています。

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