旧竹原保健所管内の精神障害者親の会が設立した精神障害者無認可作業所としての活動実績が２５年を数える頃、市町の合併が進み補助金が減少していく中で、安定した工賃支払が出来る運営を目指して法人化活動をすすめた。市内内科医院院長の中島武嗣は、永年竹原市の教育委員長を務め、竹原市美術協会の会長職等多忙にも関わらず設立委員長就任を快諾し、寄附金の募集や、社会福祉法人設立の活動を行ってきた。爾来、役員・評議員共厚意の無報酬役員等就任が続いている。
　2007年４月１日、就労継続支援Ｂ型２０名の事業所を開設し、三障害を受け入れて工賃向上を目標に、清掃作業、お菓子の製造販売等を行っている。人口３万人を切る地方市に位置する関係から、通所の方々が、作業を選べるように多種類の仕事確保のために、職員は日々努力している。2007年当初の平均工賃16,778円から徐々に収入を伸ばし、2012年は22,824円、2013年22,888円、2014年23,556円、2015年24,163円となったが、年金と併せて、一人暮らしが可能な金額には程遠いので更なる工賃向上を目指して、工房の増築のための補助金申請を行っている。更に、利用者の高齢化が進み、働く事がだんだん難しくなっている現状を踏まえて、生活介護の創設も予定している。
　

障害福祉サービス事業所若竹の事業活動2015年度
通所者の状況：通所人数25人、延べ5,447人、300日開所、一日平均18.2人
作業収入：19,981,127円、経費（工賃含む）17,794,487円、内工賃支払6,814,000円/延べ282人
作業内容：1.公受委託公園清掃・水源地清掃　2.一般の委託清掃・除草作業　3.菓子の製造販売　4.バザー商品（健康茶・漬物）の製造販売及びジュース等の買取販売　5.受託内職
自治会活動の支援：マナー勉強会・体験学習・各種研修参加・地域活動参加・ミーティング等　　　　　　　　　　就労支援：開所以来、就労した方の内2名のみ現在も続いている　　　　　　　　　特定相談支援事業所わかたけ事業活動2015年度
計画相談:14件、モニタリング20件

高齢化している通所者さんや、家族同居の方でも親亡き後の準備が必要と感じている。
特定相談支援事業を平成15年3月から開所した。更に生活介護の必要性を感じ、2016年度中の創設を目指している。

㈱サタケ：ＧＡＢＡ米を使った商品の開発→「おむすびのＧＡＢＡ」クッキー２種販売中
万田発酵㈱：万田発酵を使用した農産物としてレモン、みかんを使用した菓子の開発→ぷちレモン（クッキー）、れもんかりんとう、みかんかりんとうの納品中
㈲前川酒店：竹原市内および近郊の酒蔵の酒粕を使用したかりんとうの開発→酒粕かりんとう４種類、大崎上島町のレモンを使用した檸檬かりんとうを納品中。竹原産清酒、北海道余市産アップルワインを使用したクッキーを開発し「プレミアムレーズンサンドクッキー」として販売中‥全て手作りのために製造がなかなか注文に追い付かない状況である
蔵：三原産たこを使用した手作りせんべい→たこせんべい納品中
あすなろベイキングカンパニー：大崎上島町産レモンマーマレードを使用した商品を開発→レモンパウンドケーキ、木の実のクッキー納品中
◎いずれもＯＥＭ商品として契約

無

公益社団法人広島県就労振興センター、広島県精神がい者事業所職員会、竹原市観光協会、郷心会、竹原市観光協会等