多様な介護保険指定事業所を有していることと、NPO法人ならではの介護保険外事業（ふれあい事業）により、利用者のニーズに対し柔軟なサービス提供が可能であることが大きな特徴です。
　困難ケースと言われがちな、認知症を有する利用者への対応についても、行政機関をはじめ関係機関から好評を得ており、紹介を受けるケースが多いという特徴があります。
　例え認知症になってしまっても、住み慣れたこの地で、自分の家で暮らしたいと思うのは当然であり、その方の状況に合わせた個別ケアで、ご家族の負担を減らし、在宅生活が継続できるように支援する居宅サービス（訪問介護、通所介護、居宅介護支援）を行い、更に在宅での生活が難しくなったときに住み替えのできるグループホーム事業も行っています。

　このように、地域での生活を継続するには、在宅型、入居型の両面での支援が必要であり、かつその連携が非常に重要と考えています。
　また、グループホームに入居しても、地域社会の一員として主体的に活動できるよう、町内会などの地域イベントへの参加、日常的な地域住民との交流、季節を感じながらの外出、小旅行など積極的に行っており、地域の方からも沢山のご協力を頂いています。

　職員教育においては、法人内研修の他に、北海道認知症グループ協会をはじめ様々な関係団体の研修会に積極的に参加するように取り組んでおり、志を同じく共に頑張っている仲間達との交流を通し、常に新しい情報の収集や、知識、技術の向上に努めています。

　これらの取り組みのもとにあるもの、それは利用者さんの「その人らしい生き方」を支援するという揺るぎない信念であり、そこには介護スタッフにとって、時には辛いことや苦しいこともあります。しかし、同じ目的を持った仲間達と協力し、利用者さんの喜ぶ姿や、活き活きとした生活を支えられていると実感した時、その喜びはとても大きく、この仕事の充実感を味わうことができるでしょう。
　介護ホームどんぐりの家は、同じ目的を持ち、その喜びを共感できる者達の集団であり続けたいと思っています。

理事長

くらち まさなお