当法人は、先代より不動産・賃貸業を受け継いだ理事長が、自分の両親が施設介護サービスを必要になったとき、いろいろな施設を見学した際に疑問に感じた点と、住居の近隣に受け入れられる施設がなかったこと、同様な悩みを抱えている方々が多かったこと等から、市の公募情報を見て応募することにしました。
　先代の事業を手伝っていたころから培った人脈と、所有していた土地を提供すること、私財を投入してでも実現したかった熱意が伝わったのか選定され、平成２３年２月に法人設立認可をいただき、現在施設を建設中です。
　そのため、具体的な活動実績はまだありませんが、建設段階より地域の方々からはご期待をいただき、すでに申し込みの問い合わせをいただいたり、自治会からは交流事業の打診もいただいているところです。

当法人の業務としては、地域密着型介護老人福祉施設(２９床)と併設の短期入所生活介護(９床)を平成２３年１２月に開始・運営する予定です。当施設は、平成２２年９月にユニット型の床面積の規制緩和後に認可されたため、利用されるスペースはそれ以前の施設と比較すると小さくなりますが、その分職員と利用者の距離が縮まるものと捉え、法人・施設の運営理念に掲げる「愛される施設・愛される職員」を具体化するべく、職種に関係なく全職員が、訪問介護以上の資格を有することができるように、研修に力をいれております。
　また、前記したとおり地域の方々との交流にも力を入れ、一般的なボランティアの受け入れや健康教室等の開催にとどまらず、ミニ喫茶店や協力医療機関との提携による医療と介護の相談室の開催等を検討しているところです。また、施設で行うことだけではなく、利用者や職員が出向いての情報発信ができるような活動も期待されており、企画・調整をおこなっています。
　このように、ただ施設内の業務や受け入れ活動だけではなく、本当に地域の方々に必要とされ、愛されるような施設となるよう、現在オープニングスタッフで、開設に向けて準備活動を進めております。

当法人は、既存の団体・施設のように実績もなく新設であるため、従来のあり方では到底足元にもおよびませんが、理事長の熱意と賛同いただいた理事・監事の協力のもと、地域の方々にもご理解とご協力を頂ける状態で現在進んでおります。
　しかし、既存の団体とは異なり収益もまだ発生していないため、当法人が目指す「愛される施設・愛される職員」を形にするお力添えをいただきたく、今回応募させていただきました。何卒ご高配を賜りたくお願い申し上げます。

無