神経難病患者の増加に伴い、国立の医療機関だけでは患者を収容することが困難になってきたため、初代院長は昭和４９年に神経難病に特化した病院を設立した。当初は神経難病患者と脳血管疾患の患者が半々であった。特に脳血管の患者はどこの病院からも早期退院を要求されてきていたところを採算を度外視して長期的に受け入れてきた。病院だけでは問題は解決しないと考え平成９年に介護老人保健施設を設立した。平成１４年に初代院長が急逝し、閉院の危機に立たされたが、神経難病の協力基幹病院を存続させるために、平成１５年、国立病院の副院長を歴任されていたパーキンソン病の権威である石川厚先生を院長として招き入れた。その後、さらに神経難病に特化すべく、平成１７年には神経学会専門医制の教育施設に指定され、若手医師の育成にも貢献している。また、平成１９年には患者の高齢化及び長期化の問題を解決するため、特別養護老人施設を開設した。現在は、病院での入院患者はほぼ１００％が神経難病患者である。

病院部では神経難病患者の長期的受け入れ及びショートステイ、または急性期病院との連携を図り、後方支援病院としての役割を果たしています。さらに、国立病院は神経難病の基幹（拠点）病院となっており、当院はそれを補佐する協力病院として役割を果たしております。
老人保健施設では、入所、通所リハビリ及び短期入所の事業を行っております。地域性及び立地条件等から利用者に合った介護サービスの提供をしており長期的な受け入れも可能となっている。
法人としては、患者の視点から考え、病院、老健、特養とサイクル出来るように設立した。

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