『団体としての活動軸』
弊社ではお客様の旅行に着目し、お客様が旅行によって作られる思い出や元より抱いている想いをサンゴの植え付けにより具現化することで「お客様の想いが自然を守るエンターテインメント」である「デザインサンゴ」を陸上で行なっていきます。

『地域との関わり方』
植え付けにいく際、弊社のスタッフが植え付け にいくのはもちろんのこと、宮崎県でダイバー として活動されている方や、旅行で宮崎県に来られる方、および環境保護活動をされている方に協力を依頼する方法を取ろうと考えています。その方法としては「サンゴ植え付けイベント」を年に 2 回開催し、そのイベ ントでダイバー・協力者を募集しようと考えています。デザインサンゴを海に植え付けることをイベントとし て開催することで、ダイビング業界の飽和やダイバーの減少により引き起こされているダイビング目的の顧客 の減少という問題を解決することにも繋がると考えています。また、イベントの回数が年に 2 回である理由として、「いつもとは違うダイビング」に価値を見出してもらう ためであります。ダイビングの本数が増えるに連れて見える景色、生物の違いだけでは満足しなくなってくる ダイバーが生まれます。そんな方々はダイビングが好きであるという気持ちがあるため、ダイビングを続ける 方が多いですが、本当にダイバーが欲しているのは「自分はダイビングが好き」という気持ちではないと考えています。

『今あるエコツーリズムと我々の行うエコツーリズムとの違い』
今あるエコツーリズムの大半に不足 している事実として自然環境への供給(Out put)であると考えています。自然環境に身を置 いて自然を学ぶ(In put)ということはとても大 切ことですが、自然から何かを得るばかりで、自 然に対して何も Out put していないという事実があります。自然を学ぶことから自然に対して何か貢献するという思いに行動が結び付くには、やはり時間が かかる上、慈善事業のような形で貢献する人が生まれるのは稀です。
そこで、弊社のエコツーリズムは新感覚エコツーリズムとしてお客様にサービスを提供しようと考えています。新感覚エコツーリズムの真髄は「あなたの思い出に命を根付かせる」です。そのために、旅行に来てくれ たお客様の思い出をデザイン作りに乗せて欲しいと考えています。

『団体理念：命が根付く旅にしよう』
サンゴは生き物であり、一匹一匹の小さな サンゴは寿命を迎えていきますが、サンゴが群体として寿命を迎えることは半永久的にありません。サンゴが 死ぬのは「人為活動、環境汚染、環境の急激な変化、並びに災害」によるもので、これによりサンゴが「ブリ ーチング」という白化現象を起こす場合です。そのため、サンゴ自体は環境に適応した場合すくすくと成長 (石灰化)していき、サンゴ礁という地形を形成するまでに群体を成すことができます。お客様の思い出が色 褪せずにずっと残っていくのと同じように、サンゴも何年もかけて大きな生物群体へと成長していきます。「お客様の想い」と共に「サンゴ」という命を根付かせることで、デザインサンゴは完成します。そんなデザインサンゴが自然に帰り、自然へ根付き、次の世代へとバトンをつなぐ様(産卵)は、お客様の想いが詰まっ た命が確かに次なる世代の子達が見る自然を創り、綺麗な自然をバトンとしてつなぐことと同じであると我々は考えています。そのために必要なのはお客様それぞれが持つ「想い」だと考えています。「結婚の記念に、ペットが死んだ悲しみを輪廻転成に乗せるために、愛する孫の未来のために、愛する人との 記念日に、学校教育の一環として、何気ない旅の思い出の一つとして」どんな形でも構いません。想いを乗せ て作って頂いたデザインサンゴは大きく育ち、海で多くの命の源となります。しかし、それは自然保護をしよ うという気持ちが作ったエコロジーではなく、お客様の思いの一つ一つが作り上げた生態系だということで す。これが弊社で行う新感覚エコツーリズムであり、命が根付く旅の初めの一歩であると考えここに提唱します。

総括責任者

きし だいご