当財団は、平成12年4月の新南陽市民病院（以下、「市民病院」という。）の開設と同時に事業を開始した。市民病院とともに、介護老人保健施設ゆめ風車の管理運営を受託し、平成19年度からは両施設の指定管理者として指定を受け、医療、保健、福祉の一体となった事業を展開している。また、平成25年4月1日付で公益財団法人に移行した。
　事業活動については、地域住民の医療と福祉の増進を目指し、市との緊密な連携の下、併設の訪問看護ステーション、指定居宅介護支援事業所及び在宅介護支援センターとも連携を深めながら、地域住民のニーズを的確に把握し、安心、安全な保健医療サービスの効果的、持続的な提供を行っている。
　市民病院においては、中山間地域に市が設置する中須診療所に毎週木曜日の午後、医師と看護師を派遣している。
　また、他の医療機関等との連携を強化するとともに、市民公開健康講座や糖尿病教室、糖尿病週間行事、看護の日記念行事の開催等、市民の健康づくりに関する様々な事業を実施している。

（1） 病院事業　「周南市立新南陽市民病院（150床）」
（a）地域住民等が安全・安心して暮らせるために救急医療の充実
　病院群輪番制病院として救急対応及び大事故、災害時の地域における中核的な救急対応を行う。
（b）急性期を中心とする質の高い医療提供
　医師、看護師及び薬剤師等との連携を諮り、急性期を中心にとする質の高い医療を行い、また、中山間地域の診療所へ医師及び看護師を派遣し医療を提供する。
（c）地域医療を担う人材の育成
　中学生、高校生の職場体験学習の受入れを行い、これからの地域医療を担う人材の養成を行う。また、看護師の再就職を支援し地域の看護師不足解消に努めた。
（d）地域住民への健康教育
　地域に開かれた地域医療に資するために医師及び看護師等による糖尿病教室や健康講座の開催を行う。また、市民病院だよりは年に4回発行する。
（e）地域連携の強化
　併設の介護老人保健施設ゆめ風車及び訪問看護ステーションゆめ風車等と連携・協力した医療、保健、福祉の地域包括ケアシステムの構築を行う。

（2） 介護老人保健施設事業　「介護老人保健施設ゆめ風車（60床）」
　高齢者の福祉向上を図るため看護師、介護士、作業療法士等の職員により、要支援及び要介護認定を受けた者へ日常生活の世話等のサービス提供を行う。

（3） 訪問看護ステーション事業　「訪問看護ステーションゆめ風車」
　地域住民等が介護保険、医療保険のいずれかを利用し、病状観察や療養生活の不安がある者を住み慣れた自宅で療養生活が出来るように、主治医の指示等により看護師が訪問し看護又は介護を行う。

（4） 居宅介護支援事業　「指定居宅介護支援事業所ゆめ風車」
　介護支援専門員がサービス事業者との連絡・調整、介護認定の申請手続や更新手続を代行し、介護に関する様々な相談に応じる。

（5） 在宅介護支援センター事業　「在宅介護支援センターゆめ風車」
　介護支援専門員が、地域の高齢者又はその家族からの相談に応じ必要な保健福祉サービスが受けられるよう行政機関、サービス機関、居宅介護支援事業所等との連絡調整を行う。

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