養護学校の教員でしたが卒業後の働く場をという思いで施設を立ち上げたのが２００７年でした。当時は利用者の方々が６名、職員２名という施設でしたが、６年目を向かえる今年度は周囲の人に支えられて利用者３８名、職員１１名という規模になりました。主に特別支援学校を卒業した人を対象に、障害者自立支援法に基づく障害福祉サービス事業（就労継続支援Ｂ型事業）を行っております。ノーサイドという施設名からもわかると思いますが、障がいの有無、地域と施設、利用者と職員・・・、そのような違う立場、関係、環境などであっても、分け隔てしないでみんなが１つになって前進しようという思いでこの名前にしました。障がいを持った方々の働く場というだけでなく、中学生のボランティア体験の受け入れ先として、また、障がいを持った未就学児とその保護者に、学校を卒業後の働く姿を見せてあげることで安心して頂ければという思いで、保健センターでの販売を行っております。

働くことを目的としており、全部で５つの作業班にそれぞれが所属してがんばって働いております。食品班はシフォンケーキ、ベーグル、スコーン、ドーナツなど、他の施設では作っていない物を厳選してつくっています。レザークラフト班は、職人さんに指導をしてもらいながら、よりクオリティの高いもの作っており、財布、キーホルダー等を作っております。刻印で１つ１つ模様を打ち込んでいき、１つの柄を作り上げていくのでとても根気のいる作業です。その他にも、刻印打ち込むだけでなく、革を編み込んでいってブレスレットやウォレットチェーン、キーホルダー等を製作しております。たくさんの工程があるのでどんな人でも製作に係われます。農作業班は施設で持っている畑で農作物を作っている他、地域の専業農家の人に雇って頂いて働いております。ビーズ班は犬の携帯ストラップを作っており、動物病院等で販売を行っております。内職班は利用者の人だけでできる内容を厳選してボールペンの組み立てを行っております。このような作業の支援と同時に、日常生活におけるＡＤＬの向上を目指し、生活面でも自立に向けた支援を行なっております。また、すべての利用者が安心して毎日通勤できるように自宅まで送迎車で送迎を行っております。

２４年４月より旧保育園を譲って頂き、それまでの活動する建物の不安から解消されました。建物や庭など、すべてにおいて広くなりましたので、建物内には店舗を作って、自分たちで製造・製作しているものを販売したり、地域の方々へのフリースペースとして施設内を提供して、気軽にたくさんの人が集まれるような場として活用して頂き、また、それぞれが得意な物を持ち寄って販売したり、特技を生かしたものの教室の開催等で利用して頂ければと考えております。

平成２４年４月より、旧保育園だった場所に移転しました。施設も広くなり活動の幅も広がってきましたので、それまで移転のことばかり考えておりましたがやっと落ち着いて活動ができることに感謝しております。

無

 

 

5名