1913年、横浜YWCAは、数名のクリスチャン女性によって創設されました。開港以来、年を追うごとに貿易が盛んになり、都市の発展も著しく、多くの女性が商店や銀行、外国商社で働いていました。ミッションスクールが次々に創設され、近代女子教育もいち早くなされました。その横浜でYWCAは、家族と離れ横浜で働く女性たちが、栄養ある食事をとり、また困った時には相談もできるようにと食堂・休憩室を開くことから始めました。同時に、英語や簿記、タイプライトや外国作法など港都ならではのクラスも開講しました。女性が学校以外で教育を受けることそのものが非常に珍しく、創設1年後には会員数は100余名となりました。
それ以来、関東大震災、横浜大空襲と、会館を焼失するという困難を時を多くの人に支えられながらも、YWCAに集う女性たちは、教養を深め、女性の地位を向上させるため修養と奉仕活動に努めてきました。
第二次世界大戦後は戦争の反省にたち、平和の実現を求めて活動を始めました。一人ひとりが国内だけでなく世界の一つ一つの動きをしっかり見つめよう、正しい判断ができるよう自ら考え、実行力を持つために、常に自分の内面を養ってゆこうと、世界平和、「核」問題、環境、教育、福祉、社会の各分野で教養を深め、そして行動してきました。100年のめまぐるしい時代の変遷、女性の地位、意識や生き方の多様化に伴い、YWCAの活動は変化してきましたが、現在も、世界のYWCAとのネットワークを生かし、女性や子どもや高齢者など、力を奪われ弱き者にされてしまったひとたちの力を再び取り戻す（エンパワーする）ことをめざして、地球的視野で、さまざまな問題に包括的に取り組んでいます。

１．精神障害女性の就労支援「花が楽しめる花花カフェ」
２．暴力を受けた女性の支援
　・心理カウンセリング、女性相談、弁護士相談
　・女性のための法律講座
　・暴力を受けた女性のためのサポーター養成講座
　・支援者向け講座
　・国際会議等への参加　　　他
３．女性の健康のためのプログラム
　・フラダンス、コーラス
　・女性のこころとからだ講座　　　他
４．人材育成・地域社会のためのプログラム
　・シニアサロン ティールームよこはま
　・ボランティアの養成
　・施設ボランティアの派遣　　　他
５．人権の尊重及び国際平和に資する各種プログラムの提供
　・英語で多文化セミナー
　・平和問題学習会　　　他

社会の歪みや暴力によって力を奪われるのは、圧倒的に女性が多いのが現実です。差別や暴力に向き合う勇気と、問題の背景や原因を見極める賢明さを忘れることなく、国際的な広い視野をもち、一人ひとりの女性がその人らしく、安心・安全・健康に生きていけるように行動します。

特になし

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