特定非営利活動法人人と動物の共生センター

基礎情報

団体ID

1497900769

法人の種類

特定非営利活動法人

団体名(法人名称)

人と動物の共生センター

団体名ふりがな

ひととどうぶつのきょうせいせんたー

情報開示レベル

★ ★ ★ ★

第三者認証マーク

団体の概要

NPO法人人と動物の共生センターは動物が共に生活することで起こる社会的課題の解決を通じて誰もが他者を思いやることのできる社会づくりに貢献することを理念に活動しています。
現在日本では年間13.6万頭の犬猫が保健所等に収容され、そのうち8.2万頭が殺処分されています。保健所へ収容される理由は、野良猫や外飼い猫の繁殖、迷子犬の収容、犬の問題行動、引っ越し、飼い主の病気や入院、犬猫の病気や高齢など、様々な理由があります。これらの本質的な原因は、犬猫という身近な異種や、私たちの社会に存在する他者への理解、尊重、配慮が足りなかった結果であると、私たちは考えています。例えば、野良猫の繁殖の多くは、猫に餌を与えることから生じます。猫に餌を与えること自体は悪いことではないかもしれませんが、そのまま与え続ければ繁殖してしまいます。地域環境に配慮するならば、事前に不妊去勢手術をしたり、家の中で飼育したりすれば、繁殖することはありません。猫の生態への理解や、地域への配慮があれば、このような問題は一人一人が未然に予防していくことのできるものだと思います。
私たちは、犬の適正飼育法の普及、高齢者が犬猫を飼えなくなる事態に備える互助会制度の運営、ペット産業のCSR推進への働きかけを通じて、犬の行動問題、外猫にかかわる地域問題、そして殺処分問題を解決し、誰もが他者を思いやることのできる社会づくりに貢献します。

代表者役職

理事長

代表者氏名

奥田 順之

代表者氏名ふりがな

おくだ よりゆき

代表者兼職

獣医師

主たる事業所の所在地

郵便番号

500-8225

都道府県

岐阜県

市区町村

岐阜市

市区町村ふりがな

ぎふし

詳細住所

岩地2-4-3

詳細住所ふりがな

いわち

お問い合わせ用メールアドレス

info@tomo-iki.jp

電話番号
(公開用電話番号)

電話番号

058-214-3442

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

9時00分~17時00分

連絡可能曜日

水 木 金 土 日

備考

FAX番号

FAX番号

058-214-3640

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

9時00分~17時00分

連絡可能曜日

水 木 金 土 日

備考

従たる事業所の所在地

郵便番号

500-8225

都道府県

岐阜県

市区町村

岐阜市

市区町村ふりがな

ぎふし

詳細住所

岩地2-4-3

詳細住所ふりがな

いわち

URL

団体ホームページ

団体ブログ

Facebook

X(旧Twitter)

代表者ホームページ(ブログ)

寄付

ボランティア

関連ページ

閲覧書類

設立年月日

2012年3月23日

法人格取得年月日(法人設立登記年月日)

2012年3月23日

活動地域

複数県

中心となる活動地域(県)

岐阜県

最新決算総額

5,000万円~1億円未満

役員数・職員数合計

16名

所轄官庁

岐阜県

所轄官庁局課名

環境生活部環境生活政策課
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活動概要

活動分野

主たる活動分野

 

高齢者、教育・学習支援、地域・まちづくり、災害救援、地域安全、市民活動団体の支援、行政への改策提言、学術研究(文学、哲学、教育学、心理学、社会学、史学)、学術研究(複合領域分野、その他)

設立以来の主な活動実績

【団体設立までの経緯】
代表の奥田は岐阜大学獣医学課程卒 岐阜大学在学時、殺処分問題解決を目的とした学生団体ドリームボックスを設立。 ポスターやリーフレットによる啓発活動、小中学校への訪問授業や学校飼育動物研究会の設立、犬猫の譲渡仲介活動、殺処分問題を解決するプランコンテストなど様々な活動を実施。 その実績を評価され、2009年日本学生支援機構優秀学生顕彰《優秀賞》を受賞。
卒業後、社会的合意形成を支援するパブリック・ハーツ株式会社入社。名古屋市農業センターにて、子ども向け(社会見学用)コンテンツの(アグリクエスト)開発、体験型や学習(植物や産業動物を実際に観察して、答えを導く)社会教育プログラムの開発、地域活性化イベント企画(ミタケ・クエスト)などを担当。数々の社会起業支援プログラムに参加。ソーシャルビジネストライアル2011年度優秀賞受賞、東海若手起業塾第4期5期。 その後、スエモリ動物病院にて、譲渡活動等を含む動物病院業務に携わる。
2012年3月NPO法人人と動物の共生センター設立・理事長に就任。同年4月ドッグ&オーナーズスクールONELife開業。
2014年4月ぎふ動物行動クリニック開業。

主な活動実績
【自主事業】ドッグ&オーナーズスクールONELife(2020年・年間のべ3600組指導)/ぎふ動物行動クリニック(問題行動診療2020年・新規178症例)/人と動物の共生を考えるタウンミーティング(2014年・4回開催・のべ110人参加)/ペット産業の社会的責任を考えるシンポジウム(2015年・2回開催・のべ120人参加)/犬猫保護ボランティア養成講座(2015年・のべ50人参加)/小中学校への訪問授業(のべ6回)/長良川おんぱく出展(のべ6回)/譲渡会(のべ4回)/

【学会発表】
2013年第34回動物臨床医学会『犬の飼育放棄問題に関する調査から考察した飼育 放棄の背景と対策』
2016年第22回ヒトと動物の関係学会『ペット販売業の持続的な経営に必要な社会的責任の考察』
2018年第24回ヒトと動物の関係学会『ペット産業従事者アンケートから見る、犬猫の生態販売の課題』

【助成・委託事業】
2012年岐阜市市民活動支援事業『犬の飼い主の適正飼育啓発事業』
2013年岐阜市市民活動支援事業『犬の飼い主の適正飼育啓発事業』
2014年Lush Japanアニマルセーバーキャンペーン
『ペット産業の社会的責任を考えるシンポジウム開催プロジェクト』
2014年岐阜県女性若者処遇改善応援事業『ワンワンコミュニティ事業委託業務』
2015年東海ろうきんNPO育成支援助成『シルバーペットライフサポート事業』
2016年東海ろうきんNPO育成支援助成『目標指向型組織作り・基盤整備事業』
2016年三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社SB支援プログラム『ペット産業の社会的責任白書』
2017年東海ろうきんNPO育成女性『ステークホルダーエンゲージメント基盤整備事業』
2018年トヨタ財団調べる助成『ペット産業のCSR調査』

団体の目的
(定款に記載された目的)

犬猫の殺処分/余剰動物問題をはじめとする、人と動物が共に生活することで起こる社会的課題の解決を通じて、誰もが他社を思いやることのできる社会作りに貢献すること。

団体の活動・業務
(事業活動の概要)

『殺処分問題』『飼育放棄』『問題行動』『野良猫問題』『高齢化とペット』・・・伴侶動物を巡る、様々な社会的課題が散見される昨今、これらの問題は”動物の問題”ではなく、人と動物の共生の課題と言えます。人と動物の共生センターでは、『人と動物が共に協調して暮らしていく』ための活動に重点をおき、活動内容についても、人に対するアプローチを大切にしています。
犬を訓練するのではなく飼い主が学ぶしつけ教室ONELifeの運営、ぎふ動物行動クリニックにおける問題行動の治療飼い主サポート、高齢者とペットの共生支援、ペット産業の社会的責任の推進に向けたシンポジウム等の提言活動、人に対して働き掛けることを大切にして活動を行っています。

現在特に力を入れていること

・ペット関連企業の社会的責任活動の推進の働きかけに力を入れています。2018年3月には、『ペット産業CSR白書-生態販売の社会的任-』を発行しました。この他、シンポジウム・セミナーの開催、個別企業に対する取り組みの連携や支援を行っています。
・ドッグ&オーナーズスクールONELife、ぎふ動物行動クリニック。現在月間約300組の犬と飼い主に共生の術を享受しています。地域のペットショップとの連携強化にも力を入れてします。

今後の活動の方向性・ビジョン

『人と動物の幸せを実現するため』
現在日本では年間13.6万頭の犬猫が保健所等に収容され、そのうち8.2万頭が殺処分されています。保健所へ収容される理由は、野良猫や外飼い猫の繁殖、迷子犬の収容、犬の問題行動、引っ越し、飼い主の病気や入院、犬猫の病気や高齢など、様々な理由がありますが、これらの本質的な原因は、犬猫という身近な異種や、私たちの社会に存在する他者への理解、尊重、配慮が足りなかった結果であると、私たちは考えています。
例えば、野良猫の繁殖の多くは、猫に餌を与えることから生じます。猫に餌を与えること自体は悪いことではないかもしれませんが、そのまま与え続ければ繁殖してしまいます。地域環境に配慮するならば、事前に不妊去勢手術をしたり、家の中で飼育したりすれば、繁殖することはありません。猫の生態への理解や、地域への配慮があれば、このような問題は未然に予防していくことができます。

 殺処分問題は犬猫の問題と考えられがちですが、その本質は犬猫の問題ではなく、人の心、人が自然や動物や他者とどのように関係をもち調和するかという問題であると、私たちは捉えています。私たちが殺処分問題に取り組む理由は、最も身近な異種である犬猫とヒトがどのように関係を築いていくかという問題、そして一方的な他者への侵害である殺処分、飼育放棄、虐待と言う行為が存在しているという問題に、一石を投じることで、私たちヒトは今より少しでも人間らしい生を送っていくことができるのではないかと考えるからです。そして、このような社会問題に当事者として関わっていく仲間を少しずつ増やしながら、互いに励まし合い活動していくこと、すなわち他者を思いやることの実践を積み重ねていくことで、理想の社会に一歩ずつ近づいていけると考えているからです。

 私たちの活動で大切にしていることは『予防』というテーマです。殺処分問題に対しては対処的な方法論からの活動は多く見受けられますが、予防的観点からの活動は非常に乏しいと感じています。現在殺処分の数自体は減少していますが、それは譲渡活動が盛んになり、保健所への飼育放棄が減ったこともその要因の一つと考えられます。インターネットを介した里親探しも盛んになる中、保健所ではなく保護団体に飼育放棄するパターンや、飼えなくなったから友人に…というパターンも少なからず存在しているように活動の中で感じています。もちろん保健所に入らなければ殺処分されないわけですから、昔より大きく進歩しているのですが、日本の人と動物の共生をもう一歩進めていくためには、捨てるということ=飼育放棄自体をなくしていかなければなりません。

 私たちの活動では、家庭犬トレーナー、獣医師(行動学)を中心に予防に力を入れた活動を行っています。飼い主に対する適正飼育法の普及、問題行動の改善を行っていくことで、飼い主自身が犬をどう扱うか考える機会を作り、犬を一方的にかわいがるのではなく他者として尊重する風土づくりを行っています。また、今後はペット産業の社会的責任として、飼い主教育の普及や、ブリーダーで発生する余剰動物の問題について、ペット関連企業の問題解決を支援して行けるように、情報提供を行っていくことを予定しています。

 私たちは、自らの取り組みを常にモニターし、改善を行っていますが、こうした予防的取り組みに関して成果を挙げていき、その成果が上がる仕組みを研究することで、他地域での展開を目指しています。予防の手法が開発されていくことは、殺処分問題にとどまらず、人と動物(家庭動物)の共生問題解決に大きな価値があると考えています。

・既存事業の効果
1)犬の適正飼育普及推進事業(しつけ教室企画運営事業)
-犬の飼い方を伝えることによる飼育放棄の防止
-ペットショップやトリミングなどペット関係企業と連携し、社会化の普及と、問題の早期発見や予防による飼育放棄の防止
-犬の適正飼育を指導することができる人材の育成と、その人材による適正飼育の普及支援 等

2高齢者とペットの共生支援
-万が一飼えなくなってしまうことに備えた、しくみの構築
-飼えなくなってしまった場合の保護と新しい飼い主探し
-高齢のペット飼育者が備えるべき方法に関する知識の普及 等

3)ペット産業のCSRの推進
-ペット産業のCSRを推進するための情報提供
-余剰動物問題への対応方法の開発
-企業のCSRの取り組みの支援
-シンポジウムの開催や白書の発行

定期刊行物

会報誌
『ともいき通信』年2回刊行

団体の備考

特になし
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協働実績

助成金・補助金・物品等、他の組織から受けた支援の実績

【助成・委託事業】
2012年岐阜市市民活動支援事業『犬の飼い主の適正飼育啓発事業』
2013年岐阜市市民活動支援事業『犬の飼い主の適正飼育啓発事業』
2014年Lush Japanアニマルセーバーキャンペーン
『ペット産業の社会的責任を考えるシンポジウム開催プロジェクト』
2014年岐阜県女性若者処遇改善応援事業『ワンワンコミュニティ事業委託業務』
2015年東海ろうきんNPO育成支援助成『シルバーペットライフサポート事業』
2016年東海ろうきんNPO育成支援助成(70万円)『目標指向型組織作り・基盤整備事業』
2016年三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社SB支援プログラム『ペット産業の社会的責任白書』
2017年東海ろうきんNPO育成女性『ステークホルダーエンゲージメント基盤整備事業』
2018年トヨタ財団調べる助成『ペット産業のCSR調査』
2019年日本郵便年賀寄附金助成『ペット後見互助会普及事業』
2020年日本財団助成金『動物専用避難所の全国的な開設及び普及』
2020年ふるさと納税助成金『動物避難所マップ作成プロジェクト』
2020年IT導入補助金『避難所マップ作成プロジェクト』

他のNPO・市民活動団体との協働、他の学協会との共同研究・協働の実績

【タウンミーティングの実施】
〇企画概要
岐阜市の人と動物の共生を考えるタウンミーティングは、様々な分野から人と動物の共生、そして身近な異種の生命との関わりについて、これまでの事例を学ぶとともに、これからの岐阜市の人と動物の共生の未来について考える会として実施いたしました。
 人と動物がより良い共生ができる街に、そして、身近ないのちを尊重できる街を目指すならば、一部の市民、ボランティア、行政だけが頑張ればいい、と言うわけではないでしょう。企業、NPO、ボランティア団体、地域組織、教育機関、地方自治体など、様々な主体が連携し合うことで、実効性のある取り組みを推進していけると考え、タウンミーティングと言う場を設けました。
 本タウンミーティングでは、4回の開催を通じて、各ステークホルダーと共に議論を深めることができました。また、本報告書を以て、各主体への提言を行っていくことができました。


〇実施体制
 主催:NPO法人人と動物の共生センター
 後援:岐阜市
    岐阜市教育委員会
 協力:犬猫保護ボランティア Happy Choice ~犬と猫と人のために~
    自走型保護猫カフェ Neco Republic
    一般社団法人 Do It Yourself
    トリミングサロン ワンズライフ
    NPO法人 MeetsVision
    一宮AAEドッグスクラブ
    岐阜善光寺
    一般社団法人 ペットパーク流通協会
    一般社団法人 SR連携プラットフォーム
    サンメッセ株式会社
    千村どうぶつ病院


【譲渡会の開催】
・岐阜市で保護犬猫のための活動をしているHappy Choiceと柳津イオンにて譲渡会を開催した。

企業・団体との協働・共同研究の実績

・株式会社メニワンとの共同事業『犬のしつけと7不思議講演会』
・株式会社AHB(ペットプラス各務原店)、犬の家(岐南店・稲沢店)、ビバペッツ柳津店、クインテッセンスとの共同事業『子犬の義務教育事業』
・可児市某自治会との協働研究『猫問題実態把握調査』
・株式会社AHBとの共同事業『パートナードッグ&キャット アドバイザリーボード』

行政との協働(委託事業など)の実績

2014年 岐阜県女性若者処遇改善応援事業(ワンワンコミュニティによる顧客拡大事業委託業務)
2016年 千葉県動物愛護セミナー「高齢者とペットの共生を考える」
2016年 名古屋市動物取扱業継続研修「犬猫の社会化について」
2020年 神奈川県動物取扱責任者研修「動物取扱業の社会的責任と未来」
2020年 環境省動物愛護オンラインシンポジウム「鳥の目から見る、人と動物の共生社会」