認定特定非営利活動法人ふくしま再生の会

基礎情報

団体ID

1527277691

法人の種類

認定特定非営利活動法人

団体名(法人名称)

ふくしま再生の会

団体名ふりがな

ふくしまさいせいのかい

情報開示レベル

★

第三者認証マーク

団体の概要

ふくしま再生の会は、東京電力福島第一原子力発電所の事故によって破壊された生活と産業の再生を目的とした非営利団体です。2011年6月に任意団体として発足し、2012年6月にNPO法人になりました。発足以来、一貫して「被災地域の現場において」、「被災者と協働し」、「継続的な活動を行うこと」を活動の指針としています。
福島県の飯舘村を拠点として、避難指示が出てきた飯舘村や飯舘村の方が避難していた仮設住宅で次の活動に取組んできました。
〇放射線・放射能のモニタリング
〇除染方法の開発
〇農業再生のためのパイロットプロジェクト
〇新産業育成のためのパイロットプロジェクト
〇被災地域における住民の健康ケア
〇原発事故被害地域から世界への情報発信
2017年3月末に飯舘村が長泥地区を除いて避難指示解除になったことに伴い、村内にスタッフが寝泊まりできる事務所を開設、さらに放射能の測定施設を建設して、帰村した方々がより身近に放射能などの確認ができるようにしています。
会員は飯舘村の村民、村民の方々と協働をめざす多彩なボランティア(研究者・大学教員・医師・看護師・ビジネスマン・自営業の方々)約300人です。
放射線や放射能の測定は当会の活動の基礎になっていますが、村の産業や生業、生活環境が再生しない限り、そこでの暮らしは成り立ちません。そこで避難指示解除後に村に戻って先進的な農業や牧畜を再開しようとする方々と一緒にICTを活用した農業の可能性や新種の野菜の栽培、販路の開拓にとりくんでいます。
また、帰村される村の方々の中心が、高齢世帯であることに対応して、村内で医師や臨床心理士、ソーシャルワーカによる各種の相談・食事会・看護師などによるマッサージ・管理栄養士による栄養指導、老人クラブとの共催でお楽しみ会など、多様なプログラムから構成される集会を月に1度開催しています。
また、飯舘村の現状を実際に現地に行ってその目で確かめたいという方、スタディツアーを開催したいという大学や高校・市民グループのためのツアーの案内や説明も行っています。そうした活動の延長として、村の方々とツアー参加者との交流会なども定期的に開催しています。
より多くの方に飯舘村の現状を知り、その再生のために活動される方々を掘り起こすことが今後の課題でもあります。そこで村内に宿泊して農業体験・農村生活体験をしたり村の方々と交流できる施設を建設することにしています。

代表者役職

理事長

代表者氏名

田尾 陽一

代表者氏名ふりがな

たお よういち

代表者兼職

なし

主たる事業所の所在地

郵便番号

960-1815

都道府県

福島県

市区町村

相馬郡飯舘村

市区町村ふりがな

そうまぐんいいたてむら

詳細住所

佐須字滑 87

詳細住所ふりがな

さすあざなめり

お問い合わせ用メールアドレス

desk@fukushima-saisei.jp

電話番号
(公開用電話番号)

電話番号

0244-26-5224

連絡先区分

事務所・勤務先

連絡可能時間

10時00分~17時00分

連絡可能曜日

金 土 日

備考

お問い合わせはメールでお願いします。

FAX番号

FAX番号

-

連絡先区分

-

連絡可能時間

-

連絡可能曜日

-

備考

-

従たる事業所の所在地

郵便番号

-

都道府県

-

市区町村

-

市区町村ふりがな

-

詳細住所

-

詳細住所ふりがな

-

URL

団体ホームページ

団体ブログ

Facebook

X(旧Twitter)

代表者ホームページ(ブログ)

寄付

ボランティア

関連ページ

閲覧書類

設立年月日

2011年6月18日

法人格取得年月日(法人設立登記年月日)

2012年6月5日

活動地域

市区町村内

中心となる活動地域(県)

福島県

最新決算総額

1,000万円~5,000万円未満

役員数・職員数合計

7名

所轄官庁

所轄官庁局課名

文化スポーツ局文化振興課
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活動概要

活動分野

主たる活動分野

地域・まちづくり

 

保健・医療、文化・芸術の振興、環境・エコロジー、災害救援、経済活動の活性化、観光、農山漁村・中山間、食・産業、漁業、林業

設立以来の主な活動実績

設立の経緯
2011年6月18日東日本大震災による東京電力福島第一原発事故をきっかけに首都圏有志が福島県を訪問し各所を訪ねて最後に飯舘村佐須を訪問した。避難準備を進める村民 菅野宗夫さん(当時飯舘村農業委員会会長、現ふくしま再生の会副理事長)に出会い、菅野さんの村内の自宅・農地を使って様々な実験や放射線の測定を実施することで合意した。
代表者の略歴
当会理事長田尾陽一は、元物理学の研究者。学習塾経営、子供の自然キャンプの主催、地域開発コンサルタントを経てITベンチャービジネスを立ち上げる。一部上場企業のISO担当執行役員などを経験。
設立後の実績
〇 住む場所を安全にする試みー居宅の放射線測定、空気中に含まれる放射性セシウムの測定(国立環境研究所との共同)、溜池の測定、山林や住居の除染、飯舘村の木材・石材・土を使って実験小屋を建てる、DISの測定
〇 安全な食べ物を作る試みー農地を取り戻す除染法の実証的開発、イネの試験栽培、ビニールハウスによる点滴型養液栽培、各種作物の試験栽培
〇 動植物の状況をつかむー野草と苔、野生動物、樹木の採取と放射能測定
〇 地域の放射線・放射能の状況をつかむー全村の放射線測定、飯舘村村内放射線モニタリング事業(飯舘村委託事業/村民による行政地区ごとの測定)、固定モニタによる空間線量推移、村境線量測定、農地の土壌放射能分析、各種放射能測定体制
〇 電気や熱を確保するー小型水力発電実験、バイオ燃料の利用、太陽光発電とその利用
〇 健康な生活を支える仕組みを創るー仮設住宅で相談会を開催、老人クラブ・民生児童委員会との共催による村内でのイベントの開催、高齢者のお宅の個別訪問(医師・看護師・ソーシャルワーカー・臨床心理士によるチーム活動)
〇 生活再生の将来像を一緒に考えるー報告会の開催、スタディツアーやジャーナリストの受入れ、〇 地域や個人が考える将来像を一緒に実現する―飯舘村佐須行政区地域活性化協議会構成メンバーとして地域再生への取り組み、小宮の農家が考えるマキバノハナゾノ計画に協力、村内の放射線量が比較的高い地域の農家と協力、山津見神社天井絵復元プロジェクト

団体の目的
(定款に記載された目的)

この法人は、東日本大震災・放射能汚染により被害を受けた地域に対し、放射線測定、除染実験、地域の産業再生のための研究調査、被災住民との交流活動を行うことにより、被災地住民の今後の生活再建・産業再建に寄与することを目的とする。

団体の活動・業務
(事業活動の概要)

2017年3月末に飯舘村の避難指示が解除されて約1年半が経過し、一部の村民が帰村し、ハウスで花卉栽培や畜産を再開したものの、困難な状況が続いています。本拠地としている飯舘村佐須行政区では、飯舘村佐須行政区地域活性化協議会が結成され、ふくしま再生の会もその構成員として参加しました。農水省が推進している「農泊事業」に対し佐須行政区地域活性化協議会の一員として申請作業を開始し2018年9月に採択されました。今までのボランテイア活動を大切なベースとして持続しつつ、佐須行政区および他の行政区の村民との協働の活動を強化し、地域の再生に貢献し、原発事故被災地の中から村民主体に地域活性化プロジェクトを立ち上げる本事業に当会としても大きく貢献する一歩を踏み出しています。
 この他、従来仮設住宅で行っていた訪問活動の場を、村内にも広げ佐須老人クラブや飯舘村民生児童委員協議会とも連携して、住民向けの集会を行うなど、村内での活動の場を広げることができた。佐須の飯舘事務所ではボランティア会員を中心に放射能測定や土壌の科学分析を行うための施設を建設し、身近な場所で測定・分析できる環境を整えました。

現在特に力を入れていること

飯舘村の避難指示解除から1年4カ月経過後から始まる本年度は、帰村する人・帰村しない人それぞれが、今後の自立した生活を考えなければならない地点に立たされています。ふくしま再生の会も今後の活動の目標や方法を見直し新しい会のあり方に脱皮する地点にきています。
 佐須行政区地域活性化協議会の構成団体として、ふくしま再生の会は農泊事業を支える宿泊体験棟の建設を責任をもって推進することとして、2019年3月末に建物を完成し、施設の運営に関して協議会構成団体として、行政区の方々と協力して積極的にその役割を果たして行くこととしています。飯舘村を訪れる人を増やして地域の現状を理解してもらうと共に、有料のツアー客の呼び込みも計り、地域の経済に貢献したいと考えている。
 また、これからの重要課題である山林再生の可能性を追求し、長期間放置されている森林や帰還困難区域の自然環境状況の把握に努め、自然と人との生活の回復可能性を粘り強く探求していきます。
 従来の活動も継続し、放射能測定体制も充実させるとともに、個人線量測定など放射線測定についてもきめ細かく情報提供を行い、村民や来村者の理解を得ながらデータの蓄積を図って行きます。2018年3月に完成した村内の測定施設について、地域村民の身近な放射能測定所であると同時に、土壌の科学分析機能の強化をはかり、農業再生に役立つ施設として機能を強化したいと考えています。

今後の活動の方向性・ビジョン

定期刊行物

団体の備考

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協働実績

助成金・補助金・物品等、他の組織から受けた支援の実績

三井物産環境基金「福島県飯舘村の生活・産業再生に向けた実験・実践活動」2012年10月~2015年9月
三井物産環境基金「福島県飯舘村の森林資源の活用を通じた生活の再生」2015年10月~2018年9月
セコム科学技術振興財団「福島・飯舘村の生活と産業の再生の実態」 2013年4月~2016年3月
ジャパンプラットフォーム「被災住民とボランティア・専門家の協働活動による飯舘村佐須・松塚地区再生計画」2015年10月~12月
福島県文化振興課:ふるさと・きずな維持・再生支援事業「いいたてコミュニティの再生」
2017年6月~2018年3月、2018年6月~2019年3月、2019年6月~2020年3月
2020年6月~2021年3月、2021年6月~2022年3月
スズキ株式会社 車載測定用軽自動車2台提供 2014年
富士通SSL BIG PAD提供 2017年
農林水産省 農山漁村振興推進計画交付金 (農泊事業)2018年10月~2019年3月
三井物産環境基金 「飯舘村地域活性化事業への取組み」2019年4月~2022年3月
地球環境基金 「飯舘村の里山を守る」2021年4月~2022年3月
福島県相双振興局:地域創生総合支援事業「アートによる地域活性化」 2019年4月~2022年3月
福島県文化振興課:ふるさと・きずな維持・再生支援事業「アート×サイエンスで里山再生」
2022年6月~2023年3月
福島県相双振興局:地域創生総合支援事業「心とからだの健康増進」 2022年4月~2023年3月
イオン環境財団活動助成:2022年4月~2023年3月

他のNPO・市民活動団体との協働、他の学協会との共同研究・協働の実績

大学共同利用期間法人 高エネルギー加速器研究機構(測定機材提供、データ共同分析)2011年6月~現在まで
東京大学大学院農学生命研究科 溝口勝研究室(飯舘村での活動全般について共同)2011年12月~
京都大学「飯舘村における放射線空間線量と個人被曝線量に関する研究」2018年6月~12月
飯舘村佐須行政区地域活性化協議会設立 構成メンバー 事務局担当
明治大学黒川農場(飯舘村におけるハウス野菜栽培実験・加工食品開発等)
帯広畜産大学、宇都宮大学等 放射能測定をサポート

企業・団体との協働・共同研究の実績

株式会社富士通SSL 飯舘村スタディツアーの企画・実施
飯舘電力株式会社
合同会社虎捕の郷 体験宿泊施設「風と土の家」の運営
合同会社MARBLiNG 地域コミュニティ空間「図図倉庫」への出展

行政との協働(委託事業など)の実績

飯舘村 「村内放射線モニタリング事業」2012年10月~2013年3月
飯舘村 「村内放射線モニタリング事業」2013年5月~2014年3月
飯舘村 「村内放射線モニタリング事業」2014年5月~2015年3月
飯舘村 「村内放射線モニタリング事業」2015年5月~2016年3月
飯舘村 「村内放射線モニタリング事業」2016年5月~2017年3月
飯舘村 「村内放射線モニタリング事業」2017年5月~2018年3月
飯舘村 「村内放射線モニタリング事業」2018年5月~2019年3月
飯舘村村民と共同して車載線量測定を毎月実施、全村の公道および居宅前私道を測定。データの蓄積表示・公開を行っている。2016年度・17年度についてはは田んぼの土壌の放射能分析を実施(全村100カ所の田んぼ各5地点を採取・分析) 放射線・放射能分析について結果をパンフレットにまとめて飯舘村に納品している。