日本において、障害者の社会参画が問題視されるようになったのは、1980年代初めと言われております。テレビメディアで障害者の問題が取り上げられ、社会の関心度が大きくなりました。こうした社会の傾向を受け、社会的に弱いと称される方が社会で暮らしやすいように、バリアフリーに関する法や制度が整備されてきましたが、日本の一般企業における障害者の雇用率は3％に満たないことから、障害者の社会参画には未だに課題があると考えております。
　課題の背景として、バリアフリーに関する法や制度、行政や企業の取組みの変化に、障害のある当事者や障害者のサポートを行う支援者が、追いついていない点があります。また、障害のある当事者にとって、各々が感じる社会的障壁は、障害の種類により異なるため、当事者自身が快適に過ごせる居場所や活動しやすい環境を探せないでいると考えることが出来ます。
　そこで当法人では、バリアフリーに関する情報を徹底的に調べ、データを整理・IT化して可視化することにより、障害のある当事者や障害者のサポートを行う支援者が、バリアフリーに関する情報を探しやすい環境（プラットフォーム）づくりを行っていきます。そして、情報が分かりやすい形で探せるようになることにより、障害のある当事者の社会参画への意欲（意識）を高め、障害者の社会参画を促進していきます。
　特定非営利活動法人として、バリアフリーに関する情報をIT技術で可視化する事業に取り組むことによって、多くの地域の障害のある方の社会参画に貢献したいと考えております。また、私（設立代表者）自身が、障害を抱えながら生活しているからこそ見える当事者の視線や思考を持って、街の建物などのバリアフリーの実施状況について、評価・提案する事業を行います。
バリアフリーに関する情報を、障害者だけではなく、お年寄りや妊娠されている方、子連れの方やけがをされた方へも提供し、誰もが過ごしやすい環境づくりに寄与したいと考えております。

代表理事

すがわら ようすけ