東京オリンピック・パラリンピックに向けて、「アール・ブリュット」は大きな脚光を浴びている。しかし、その中心となっているのは、「障害者のアート」であり、やむにやまれず表現活動を続ける障害が無い人たちの表現は、世の中から無視されがちで、社会的に広く認知されることはあまりない。彼らの多くは、高齢であったり作品がゴミとして破棄されたりすることもあり、早急な実態の調査が不可欠である。こうした状況を危惧し、有志が集まり2016年に本会を発足した。

《代表者略歴》
クシノテラス主宰

1）アウトサイダー・アートの発掘調査
　全国各地のアウトサイダー・アートに関する情報を集め、取材調査を実施

2) アウトサイダー・アートの研究
　アウトサイダー・アートに関する文献を収集し、その歴史や意義の研究

3) アウトサイダー・アートの収集
　アウトサイダー・アートの収集・保管

調査をもとに独自の展覧会を企画し、作品発表の機会を創出する。さらに、展覧会という枠には収まらないような表現行為を続けている人たちには、制作者のもとを、バスや公共交通機関などを使って皆で訪問し、インタビューを行う「現場訪問ツアー」を実施する。創作当事者の作品だけではなく、その人のライフヒストリーを参加者と共有することで、参加者ひとりひとりにとって、どのような生き方がよい生き方と言えるのかを思考していただく契機とする。

無